3000形は、省エネルギー化・静音化・バリアフリーの促進等を意図して設計された車両で、2001年に1次車が製造されました。まず4M2Tの6両編成が登場しましたが、小田急の一般車ではダントツの多数派である3000形の中でも6連は32本が新製されました。
先頭部は非貫通で、車体断面は直線となりました。側窓は1段下降式の1連窓とし、戸袋窓を設けています。側扉は幅1.600mmのワイドドアを採用しています。また床面の高さを1.120mmに下げ、ホームとの段差を縮小しています。
制御装置はIPM-VVVFインバータ制御のMAP-198-15V115、主電動機はMB-5092-A、補助電源装置はIGBT-SIVのINV-126-G0を搭載しています。台車はボルスタレス台車TS-1026/TS-1027、集電装置はシングルアーム式のPT7113-B、冷房装置は42.000kcal/hのCU705を装備しています。
写真の3253Fは2002年1月に日本車両で完成したもので、3000形の1次車に相当します。1次車は6両編成4本が製造されましたが、2次車以降は戸袋窓が廃止され、側扉も1.300mmの標準寸法に変更されたので1次車の側面は独自のレイアウトとなっています。