E259系は特急「成田エクスプレス」に使用されていた253系の置換を目的として、2009年から2010年にかけて132両(6両編成22本)が製造されたものです。横浜界隈ではE257系と並んでよく見ることができる車両です。運転台が高い構造のため、国鉄時代から続く特急らしさも持っています。
赤・白・黒をベースとした253系のデザインを継承していますが、車体はアルミ合金のダブルスキン構造となり、高運転台構造となりました。グリーン車の腰掛は前後ピッチ1.160mmの2+2配置で、本革仕様で高級感を演出しています。またグリーン車には跳上げ式の足掛を設置し、照明を電球色とするなど普通車との差別化を図っています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC90A、主電動機は出力140kWのMT75B、補助電源装置はIGBT-SIVのSC89Aです。ブレーキ方式は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキです。台車は軸梁式ボルスタレス方式のDT77/TR262、集電装置はPS33D、冷房装置はAU302A、列車情報管理装置TIMSを装備しています。
写真のクラNe007編成は2009年8月に東急車輌で完成し、鎌倉車両センターに新製配置されたものです。2017年3月にはフリーWi-Fiを設置しています。また2019年9月にホームドア対応工事を完了しております。2023年7月に大宮総合車両センターで新塗装化されました。