2022/06/16

東京地下鉄8000系(8109F)

半蔵門線の8000系は、1980年から1994年にかけて製造されたもので、技術の陳腐化や機器の劣化が進行していました。そこで2003年度から大規模改修工事が実施されました。190両(10両編成19本)すべてが施行対象になりました。
室内設備は、3・9号車に車いすスペースが設けられました。腰掛については、脇仕切りを大型化し、着席区分を明確にするためにスタンションポールで区切っています。車内表示器は新型車両と同様に17インチワイド型の2画面となり、情報量も増しています。
制御装置はチョッパ制御からIGBT-VVVFインバータ制御に変更し、補助電源装置もDC/DCコンバータからSIVに換装しました。また回生ブレーキ性能を向上させ、ブレーキ力の安定を図っています。冷房装置も42.000kcal/hから50.000kcal/hの能力を持つ新型に換装されました。
写真の8109編成は、1982年12月に東急車輌で完成したもので、8000系の2次車に相当します。8連で完成しましたが1988年12月に4次車の8609・8709が東急車輌で完成し、10連になりました。8両は冷房準備車として落成しましたので、1989年5月に冷房改造されました。2005年1月に大規模修繕工事・制御装置更新が行われました。

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