京浜急行電鉄2100形は80両(8両編成10本)が在籍しており、京急ウィング号や快特を中心に運用しています。2008年度から外国製品を使用していたVVVF制御装置を国産製品に更新しました。2013年度から客室内を中心とした機能性・快適性の向上を図ることを主目的として車体・機器更新を実施しました。
ドア上にLEDスクロール式の車内表示器を設置していましたが、17インチワイドのLCD式案内装置に換装しました。これにより視認性の向上や情報量の充実が図られました。また室内の照明をグローブ付きの蛍光灯からLED室内灯に換装しています。消費電力の削減と長寿命化が図られています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のATR-H4190-RG6008A、主電動機は出力190kWのTDK6163-A、補助電源装置はIGBT-SIVのNC-WAT150Cです。台車はTH-2100M/TH-2100T、集電装置はPT-7117-A、冷房装置はCU71Gを装備しています。
写真の2149編成は1999年5月に東急車輌で完成したものです。2011年8月に制御装置・主電動機などの換装工事、2014年8月に車体・機器更新を完了しました。首都圏では珍しい2扉・クロスシートの電車です。着席サービスにも適応する車両です。