国府津車両センターに所属しているE231系は、113系の置換えを目的として導入されたものです。混在の激しい東海道線東京口を3扉の113系でさばいていたとは今となっては驚きです。実際に利用したこともありますが、強烈な混み方でした。国鉄時代の終わりに登場した211系は良い車両でしたが、3扉であることに変わりはありませんでした。
東海道線用として投入されたE231系では基本編成のうち普通車4両がセミクロスシート車となりました。また普通車の座席クッションをSばねを併用した最適な柔らかさのものに変更しています。側窓もIRカットガラスに変更しております。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC77、主電動機は出力95kWのMT73、補助電源装置はIGBT-SIVのSC75/76。台車はDT61G/TR246系、集電装置はPS33B、冷房装置は普通車がAU726・グリーン車がAU729、列車情報管理装置TIMSを装備しています。
写真のコツK-36編成は2005年12月に新津車両製作所(グリーン車は東急車輌)で新製されたものです。6・7号車はモノクラスだった宇都宮・高崎線用編成にグリーン車を組み込むために捻出された普通車を組み込んでいます。該当するサハE231 1014・1015は2000年12月に川崎重工で新製されたものです。