2015/03/28

113系初期型

3月14日に上野東京ラインが開業し、大きく姿を変えた感じのある品川駅ですが、写真を撮影した1984年頃には、東海道線にクーラーのない電車が一部走っていたのでした。いまから30年以上のことになるわけですね。
いわゆる湘南電車として知られていた113系近郊型電車の初期型ですね。このタイプの電車は東京ー大船間で東海道線と横須賀線が線路を共用して頃に、湘南色とスカ色の電車が編成中に混在していたなんてこともあった頃からある車両でした。
屋根上の通風器が103系などと同じくグローブ型だったのも特徴ですね。後年の車両は押し込み型になっていますので、区別は容易でした。冷房のない電車が走っていた頃の日本は、夏.も今よりも涼しかった気がします。
写真のような初期型はJRへの移行前に姿を消したように記憶していますが、長い間製造された113系は2006年3月まで東海道線を走りました。今では4ドアのE231系・E233系が活躍し、東海道線も上野東京ライン・湘南新宿ラインに進化しました。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 品川駅】

2015/03/14

EF65形1000番代(1097号)

今日は北陸新幹線が金沢まで開通し、上野東京ラインも開業するという記念すべきダイヤ改正の日ですが、私なんかは3月14日のダイヤ改正というと国鉄時代の1985年3月14日のダイヤ改正を思い出してしまいます。
そんな訳で、今日も実際にダイヤ改正後の変化を確かめるために撮影に出かける訳でもなく、自宅からのんびりとブログを更新することにします。今日の写真は品川駅で撮影した、当時東京機関区に配置されていたEF65PF形です。
今では「サンライズ・出雲・瀬戸」を除いて全廃になってしまった東京発の寝台特急ですが、写真を撮影した1984年には、「さくら」「はやぶさ」「富士」「みずほ」「あさかぜ」「出雲」「瀬戸」が運転されていて、すべてEF65PF形が牽引していたのです。
写真のEF65形1097号機は、1978年6月に川崎重工・東洋電機で完成し、東京機関区に新製配置されました。1985年3月には、大半の寝台特急の牽引機関車を下関運転所のEF66形に置き換えるとともに東京機関区の配置をなくしたので、新鶴見機関区に転属となりました。JR貨物に継承されて貨物列車の牽引に活躍しています。2097号に改番され、健在です。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 品川駅】

2015/03/07

EF58形(141号)

東京ー上野間を結び、東海道線・宇都宮線・高崎線・常磐線を直結する上野東京ラインの開業も3月14日と目前に迫りました。次の土曜日にはめでたく開業というわけですね。
常磐線との直通列車は品川まで乗り入れることになりますが、品川駅も激変しています。かつての東京機関区・品川客車区・田町電車区の三大車両基地を車両を擁していた威容は、電留線だけの控えめな姿となりました。むしろ品川駅構内の駅ナカの賑わいや、車両基地の跡地の再開発を通じて鉄道業の枠を越えて都市そのものとして発展している感じがします。
写真を撮影した1984年頃の品川駅は、三大車両基地は健在で、ブルートレインや185系の特急「踊り子」はもちろん、183系の特急「踊り子」や入換用のDD13形ディーゼル機関車やときどき姿を現すEF58形電気機関車なども普通に撮影できました。
写真のEF58形141号機は、1958年3月に日立製作所で完成したもので、山陽本線の大阪ー姫路間、東北本線上野ー大宮間電化開業用として製作されたグループのうちの1両です。写真撮影当時は宇都宮運転所に所属していました。廃車は1986年3月で、最終配置は田端運転所でした。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 品川駅】