2019/12/29

国立科学博物館 D51 231

上野公園内にあります国立科学博物館には、D51形蒸気機関車の231号機が保存されています。屋外ではありますが、さすがは国立科学博物館、管理の行き届く保存場所ではないかと思います。
このD51、一目でそれとわかる北海道形であります。切り詰めたデフレクター(除煙板)に補助の前照灯など、通常のD51とは異なる装備があります。小生にとっては身近な本牧市民公園のD51とはやはり印象が違います。
蒸気機関車の引退から既に40年以上が経過したにも関わらず、動態保存があり、多くの静態保存も現存しております。中には老朽化や管理が追いつかなかったりで、姿を消した保存機も多くありますが、蒸気機関車には尽きない魅力があるのでしょう。
写真の231号機は、1939(昭和14)年3月に国鉄長野工場で完成したものです。新潟、吹田、亀山、盛岡機関区で活躍し、1968年3月から北海道に転じました。1976年3月に廃車となりましたが、最終配置は追分機関区でした。
【撮影:佐野次郎 1992.7.26】

2019/12/28

入新井西公園 C57 66

子供の頃、たまに家族で東京まで出かけると、京浜東北線の大森ー大井町間でSLがチラリと見えるのが楽しみの一つでした。それが入新井西公園に保存されているC57形蒸気機関車の66号機であります。
私は昭和44年生まれですので、現役のSLを見たことはなく、かすかにSLが全廃されたのが記憶に残る程度です。はっきりと覚えているのは、母の実家のあった京都で祖母と母といっしょに見た梅小路蒸気機関車館で展示走行するC62形の2号機の姿です。
当時は、ほとんどの機関車が有火状態で、C11やD50も煙を吐いていたのです。さすがにC53やC59、D52といった大型機やC51は静態保存となっていました。その他は交通博物館のC57や、本牧市民公園のD51など公園で静態保存されている機関車を見たような次第です。
写真の66号機は、1938(昭和13)年8月に川崎車輌で完成したものです。梅小路機関区に配置され、宮原、門司港、大分、宮崎機関区に転属し、1973年6月に休車となり、1974年11月に廃車されました。1974年3月から入新井西公園で展示されています。
【撮影:佐野次郎 1992.7.26】

2019/12/25

EF65形1000番代(1047号)

根岸線を走る電気機関車も、現在ではEF210形とEH200形ばかりになっているようです。2010年頃には、EF64形100番代、EF65形1000番代、EF66形100番代、EF200形などを見ることができました。
反面1990年代には、ほぼEF65形に統一されていたような印象があります。1000番代の他、500番台もかなり活躍していました。ベテランの500番代は、JR貨物になってからの更新工事によって、EF66形100番代に準じた塗装になっていた車両もありました。
EF65形は、21世紀に入ってからも1000番台が活躍を継続していました。それに加えて、EF64形やEF66形も走るようになり、新鋭のEF210形とEH200形の増備が進んで再び車種の統一が進んだということではないでしょうか。
写真の1047号機は、1972年2月に川崎重工・富士電機で完成し、宇都宮運転所に新製配置されたものです。国鉄の分割・民営化に際して、JR貨物に継承され2000年3月に大宮車両所で更新工事を受けました。2009年3月に廃車となりました。
【撮影:佐野次郎 1992.6.7 山手ー石川町間】

過去の記事から
EF65形F型(534号)
EF64形1000番代〈1033号〉
EF65形1000番代〈1088号〉
EF66形100番代
EF200形〈13号〉
EF210形〈146号〉
EH200形〈9号〉

2019/12/22

東急池上・多摩川線7000系(7113F)

当ブログも今年で11年目となりますが、2013年以降ペースダウンした更新回数も140回を超すまでに回復し、完全復活したと思っております。また久しぶりに京成・西武線を撮影するなどの成果がありました。
とはいうものの12月ともなりますと、陽も低く影も長くなり、撮影の有効時間帯も短くなることから、撮影意欲も減退気味であります。なんとか年内にあと1~2回、撮影に出ようと思います。
雇用者として生活を賄うだけの収入を得るため、仕事中心となりますが、家庭・趣味と両立させていきたいものです。これからも休日を利用して日帰りで行ける範囲で、選り好みせずに撮れる車両をコツコツと撮影していきます。
写真の東急7000系7113Fは、2018年10月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。東急7000系は2007年から2018年にかけて、45両(3両編成15本)が製造された池上・多摩川線の専用車両です。
【撮影:佐野次郎 2019.9.23 沼部ー鵜の木間】

2019/12/21

京成電鉄AE形(AE9編成)

京成電鉄では、2019年10月26日にダイヤ改正を行い、スカイライナーの運転本数を約1.4倍に増発し、終日20分間隔での運転としました。そして京成本線の「特急」の日中時間帯の一部列車を「快速特急」として速達性を向上させました。
スカイライナーは、160km/h運転が可能な成田スカイアクセス線を経由することによる高速性を生かして好調ですね。実質的には、国鉄時代に構想のあった成田新幹線の役割を果たしているといえそうです。
成田新幹線の名残といえば、京葉線の異様に他線から離れた東京駅のホームや、舞浜あたりの高架が複々線分のスペースがあることなどがありますね。これらは成田新幹線の構想がベースになっているものです。
今回のダイヤ改正によるスカイライナーの増発による車両の所要数増加に対応するため、AE形1編成の増備が行われました。写真のAE9編成で、2019年8月に日本車輌で完成したものです。AE形の増備は9年ぶりのことでした。
【撮影:佐野次郎 2019.11.3 堀切菖蒲園ーお花茶屋間】

過去の記事から
京成電鉄AE形〈AE1編成〉
京成電鉄AE形(AE5編成)

2019/12/18

京成電鉄3050形(3053編成)

京成電鉄3000形は、2002年度から2018年度にかけて14次にわたり326両が製造されました。7次車である3050形は、2010年7月の「成田スカイアクセス」の開業にあわせて投入されたもので、外観と内装が特別仕様になっています。
3000形ではステンレス車体に、赤・青の帯を巻いていますが、3050形では空をモチーフにした明るい青帯に、正面には飛行機のシルエットをワンポイントのデザインとして配置しています。内装も色柄は独自の色調となりました。
「成田スカイアクセス」線を通り、都営浅草線・京急線にも乗り入れる「アクセス特急」を中心に使用されています。京急の泉岳寺ー京急蒲田間・空港線内で比較的多く見かけますがブルー基調の3050形は目立ちますね。
写真の3053編成は、2010年3月に日本車輌で完成したものです。3050形は、2019年度に3100形2編成が投入されたことにより、2編成が本線系統に転用され、「アクセス特急」用に残る編成についてもカラーリングが3100形に準じたものに変更されます。
【撮影:佐野次郎 2013.4.16 糀谷駅】

過去の記事から
京成電鉄3050形(3051編成)
京成電鉄3050形(3052編成)
京成電鉄3050形(3054編成)
京成電鉄3050形〈3055編成〉

2019/12/15

京成電鉄AE形(AE5編成)

京成電鉄AE形は、2010年7月の成田スカイアクセス線の開業にあわせて導入された新型特急電車で、成田スカイアクセス線内で160km/h運転を行うことにより、最速列車で日暮里ー成田空港間を36分で結ぶことになりました。
車体は、軽量化を目的として京成の電車では初めてのアルミ製となりました。客室はシートピッチを1.050mmとJR東日本のE257系などよりも大きくとっています。あわせて天井をドーム形として広さを感じられる客室を構成しております。
制御方式はインバータ制御で、台車は意外にも京成では初めてのボルスタレス台車を装備しましたが、やはり私鉄では最速の160km/h運転が目を引きます。JRの成田エクスプレスE259系に対して、高速性能・客室の快適さで優位に立っているといえるでしょう。
写真のAE5編成は、2010年7月に日本車輌で完成したものです。AE形は成田スカイアクセス線の開業にあわせて、64両〈8両編成8本〉が製造されました。2019年に増発を目的として8両編成1本が増備されています。
【撮影:佐野次郎 2019.11.3 お花茶屋ー堀切菖蒲園間】

過去の記事から
京成電鉄AE100形〈AE118編成〉
京成電鉄AE形〈AE1編成〉

2019/12/14

京成電鉄3000形(3041編成)

以前にも触れましたが、久しぶりに京成線の撮影にでかけてみて感じたのは、3000形の8連がすごく増えたということです。それもそのはずで、2013年2月に3026編成ができてから、2019年2月に完成した3042編成まで12編成が製造されたからです。
3026編成ができるまでは、3000形の8連は3001編成のみで、残り24編成の3000形はすべて6連だったのであります。3000形は上野口の普通ではかなりの比率を占めておりましたが、押上線では希少な存在だったのであります。
京成押上線・都営浅草線を介して相互直通運転を行う京急線の泉岳寺ー羽田空港間でも3000形の存在感は増しており、目立つ存在であった3500形の更新車は京急線の乗り入れには使用されなくなりました。
写真の3041編成は、2019年2月に日本車輌で完成したもので、3000形の14次車に相当します。3000形は6連が24本174両、8連が13本104両、7次車である3050形の8連が6本48両の合計326両の大勢力となっております。
【撮影:佐野次郎 2019.11.3 お花茶屋ー堀切菖蒲園間】

過去の記事から
京成電鉄3000形(3001編成)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/11/30003001.html
京成電鉄3050形(3054編成)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/05/30503054.html
京成電鉄3000形〈3027編成〉
https://sanojiro.blogspot.com/2013/08/30003027.html
京成電鉄3000形(3029編成)
https://sanojiro.blogspot.com/2019/07/30003029.html
京成電鉄3000形(3036編成)
https://sanojiro.blogspot.com/2019/07/30003036.html

2019/12/11

京成電鉄3000形(3039編成)

京成電鉄3000形は、2003年から2019年にかけて42編成326両が完成したものです。京浜急行1000形とほぼ同世代の電車で、京成電鉄の所属車両の半数強を占めております。というわけで、撮影しているとたいていこの電車がやってきます。
車体は軽量ステンレス製で、ブロック構造体を採用することによって部品や製作工程の低減を図ったそうです。そのため側面は平滑な印象を受けます。反面、貫通路を寄せて運転台を広く取り、やや傾斜した前面スタイルが独特のものになっていますね。
制御方式はVVVFインバータ制御を採用しています。台車はがっちりとしたモノリンク式・ボルスタ付き台車を装備しました。集電装置は近年の電車では標準装備となっているシングルアーム式です。
写真の3039編成は、2018年9月に日本車輌で完成したもので、3000形の14次車に相当します。3000形の増備は2018年度設備投資計画による14次車で完了し、以降の増備は3100形に代わります。
【撮影:佐野次郎 2019.11.3 お花茶屋ー堀切菖蒲園間】

過去の記事から
京成3000形(3007編成)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/08/30003007.html
京成3000形〈3012編成〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/09/30003012.html
京成3000形〈3020編成〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/01/30003020.html
京成千葉線3000形(3021編成)
https://sanojiro.blogspot.com/2012/09/30003021.html

2019/12/08

京成電鉄3700形(3768編成)

以前通勤で海浜幕張駅を利用しておりましたが、京葉線の運転が止まった時に、京成千葉線の幕張駅まで歩いて、京成本線・押上線、都営浅草線、京急線、根岸線を乗り継いで帰宅したことが何度かありました。
この場合、津田沼・青砥・横浜の3駅で乗り換えることになります。幕張から青砥までは混雑もさほどではなく、青砥から横浜までは相互乗入れで1本の電車で座っていけますので、電車好きにはいいルートです。その代わり時間はかなりかかります。
JRを利用する場合、通勤には2時間10分ほどかかりましたが、代替ルートを利用した場合には2時間30分はかかったと思います。京成線・都営浅草線でも京急線のような快特主体の運転をすれば速いとは思いますが、京急線とは輸送のニーズが異なるのでしょう。
写真の3768編成は、1995年12月に日本車輌で完成したもので、3700形の3次車に相当します。3700形は新しい電車のように思っておりましたが、実際には3768編成の車歴も今年で24年に達しております。
【撮影:佐野次郎 2012.8.15 四ツ木ー立石間】

2019/12/07

京成電鉄3700形(3838編成)

京成電鉄3700形には、都営浅草線・京急線にも乗り入れる8両編成11本の他に、京成線内のみで運転される6両編成2本が在籍しています。本線の普通列車は、ほとんどが3000形、次に3500形、稀に3700形が入るのが現状ですね。
京成の電車は、ステンレス車体に赤・青帯、鋼製車体の3400形もグレーの車体に赤・青帯と統一感があります。逆に成田スカイアクセス線に入る3050形・3100形だけが独自のカラーリングなのがよく目立ちます。
京成の電車のうち半分強を3000形が占めているのですが、それでも本線ではスカイライナーのAE形、3400形・3500形・3700形が走り、押上線では、3050形・3100形に加え、都営車・京急車・北総車・千葉NT車が走りますので、撮影対象は豊富であります。
写真の3838編成は、2000年2月に日本車輌で完成したもので、3700形の6次車に相当します。3700形は6次車で大きく仕様が変更され、前照灯が腰部から上部にあがるなど、外観にも変化が見られます。
【撮影:佐野次郎 2019.11.3 お花茶屋ー堀切菖蒲園間】

過去の記事から
京成3700形〈3848編成〉
京成3700形〈3858編成〉
京成3700形(3868編成)
京成3700形(3828編成)

2019/12/04

京成電鉄3700形(3758編成)

京成の車両で、300両を超す3000形に次いで多くの車両が在籍しているのが、1990年代に製造された3700形であります。北総鉄道に8連3本、千葉ニュータウン鉄道に8連1本を貸し出しておりますので、京成では8連11本、6連2本の合計100両が在籍しています。
現在でも京成線内のほか、都営浅草線・京急線にも入りますので、比較的撮影しやすい車両だといえるでしょう。京急線内でも泉岳寺ー羽田空港間ではよく見かける電車です。京成線内では、本線・押上線の両方でコンスタントに使用されている形式ですね。
京成では、3500形・3600形に続いての軽量ステンレス車体ですが、側面はよりフラットになり、より大人しい印象になりました。初代スカイライナーの走行機器を利用してできた3400形も鋼製車体ながら、同じようなデザインになっています。
写真の3758編成は1996年1月に東急車輌で完成したもので、3700形の3次車に相当します。3700形は2000年に完成した6次車から前面のデザインを変更して、同じ3700形でありながら、やや印象の異なる顔つきになりました。
【撮影:佐野次郎 2019.11.3 お花茶屋ー堀切菖蒲園間】

過去の記事から
京成3400形(3438編成)
京成3700形〈3848編成〉
北総鉄道7300形(7808編成)

2019/12/01

EF200形(2号)

京都鉄道博物館では、10月16日から11月24日にかけて、3月のダイヤ改正で現役を退いたJR貨物EF200形電気機関車の2号機を展示していました。私はたまたま根岸線で2号機を撮影していました。
EF200形電気機関車は、JR貨物が初めて新規に導入した形式で、1990年に試作車が完成しました。1992年から93年にかけて、東海道・山陽本線の輸送力増強を目的として、20両が完成しました。
本来、東海道・山陽本線で長大編成のコンテナ列車を牽引することを主な任務としているEF200形でしたが、2010年の撮影当時には根岸線にも入線していました。土曜日の午後に石油輸送で根岸線を通る貨物列車の設定があったのです。
写真の2号機は、1992年5月に日立製作所で完成し、新鶴見機関区に新製配置されたものです。1999年4月に吹田機関区に転属しました。EF64形・EF65形など国鉄時代に製造された電気機関車に先立っての全機引退となりました。
【撮影:佐野次郎 2010.3.6 山手駅】

過去の記事から
EF64形1000番台(1019号)
EF65形F型(534号)
EF200形〈13号〉
EF210形〈146号〉

2019/11/30

京成電鉄3600形(3688編成)

久々に京成電鉄の撮影に出かけてみて感じたのは、3600形を見かけなくなったなあということです。それもそのはずで、8連は3658・3688編成の2本、4連が3668編成の1本にまで減勢しているからです。
反面、3000形の8連は2003年1月に3001編成が1本だけ製造されたあと、2013年2月に完成した3026編成から製造が再開され、2019年2月に完成した3042編成まであわせて13本104両の陣容を誇るまでに増加しました。
3000形8連の急速な増備の進行により、3500形の非更新車と3600形の廃車が進んだということになります。初代AE形の走行機器を使用している3400形よりも3600形の代替が優先されているようです。
写真の3688編成は、1989年7月に日本車輌で完成したものです。当初は6両編成でしたが、1998年12月に3668編成から中間車2両を増結して8両編成になりました。新型3100形の導入による置換対象になるかもしれません。
【撮影:佐野次郎 2012.8.15 四ツ木ー立石間】

芝山鉄道3600形(3618編成)
京成3600形(3648編成)
京成3600形〈3668編成〉
京成3600形〈3678編成〉

2019/11/27

京成電鉄3400形(3418編成)

久しぶりに京成電鉄の本線を撮影してみて感じたのは、ほとんど3000形になったなという印象でした。2010年頃には普通の大半は既に3000形の6連でしたが、3000形の8連は1本しかなかったので、3400・3500・3600形がより多く撮影できたのです。
3600形がかなり減りましたので、現在8連で注目なのは3400形でしょうか。初代スカイライナーの走行機器を再利用して、3700形に基本にした鋼製車体を新しく製作した電車です。西武9000系も同様ですが、車体更新は関東の大手私鉄では珍しい手法です。
銀色の電車がほとんどの京成の中では異色の車両ともいえます。塗装しているのはスカイライナーのAE形と3400形だけですから、撮影する楽しみを感じさせてくれる電車だと私は思っています。
写真の3418編成 は AE20編成の走行機器を再利用して、1993年9月に大栄車輌で更新を完了しました。当初は6両編成でしたが、1994年5月に中間車2両を増結して8両編成になりました。

2019/11/24

京成電鉄3500形(3528編成)

私は横浜に住んでいますので、京成電鉄の車両を近くで撮影しようと思うと、相互乗り入れしている京急本線(泉岳寺ー京急蒲田間)・空港線に出かけることになります。といいましても高架化が進んでいる路線なので撮影可能な場所は限られます。
駅間での撮影は困難で、もっぱら駅で撮影することになります。本線では青物横丁・立会川・大森海岸、空港線では糀谷・穴守稲荷駅で撮影したことがあります。曇りの日が撮影しやすいでしょう。
羽田空港に向かうエアポート快特・エアポート急行に京成の車両で運転されている車両があるわけですが、近年は3000形・3700形がほとんどです。3400形は今でも使用されていると思いますが少ないですね。3000形8連の増備が進んだ影響です。
写真の3528Fは、1973年4月に東急車輌で完成したものです。1998年3月に大栄車輌で大規模な車体修繕を完了しました。撮影時点では4両編成でしたが、編成の組換えにより2両ずつが3508Fと3528Fの6両編成に振り分けられています。
【撮影:佐野次郎 2009.9.19 穴守稲荷駅】

2019/11/23

京成電鉄3500形(3532編成)

私が京成電鉄の撮影に出かけるときには、ほとんどが押上線四ツ木ー立石間の駅間の踏切道に出かけていました。京成・北総・都営・京急とバラエティに富んだ車両を効率良く撮影できたからです。
残念ながら立体交差化工事が始まり、そこでの撮影は不可能になっていると想像されます。立体交差化は沿線の利用客を中心にメリットの大きい施策なので、多くの路線で進められております。
ホームドアの導入ともあいまって、撮影ポイントは減少傾向にありますが、本線の堀切菖蒲園ーお花茶屋間は2019年11月時点でも撮影可能でした。下町を縫って走る京成電鉄の姿を撮影することができます。
写真の3532編成は、1973年4月に川崎重工で完成したものです。1998年5月に、大栄車輌で車体更新を完了しています。更新から20年以上活躍しましたが、2018年9月30日付で廃車となりました。
【撮影:佐野次郎 2010.9.26 堀切菖蒲園ーお花茶屋間】

2019/11/20

京成電鉄3500形(3544編成)

11月3日「文化の日」には、久しぶりに京成電鉄の本線の撮影に出かけて来ました。本線の撮影は2011年6月以来でした。ちなみに押上線の撮影には、昨年の5月に出かけておりました。
3000形の増備が着実に進んでおりますので、3300形や3500形の未更新車は既に姿を消し、まだまだ新しい電車のように思っていた3600形はすっかり見かけなくなりました。3編成にまで減勢し、3668編成は4両編成になっている模様です。
本線では普通のほとんどが3000形による運転ですが、3500形の更新車はちょくちょく運用に入っています。3000形も近年8連が増備されましたので3500形も押上線・都営浅草線・京急線に入りませんが、本線・千葉線を中心に使用されていますね。
写真の3544編成は、1974年6月に東急車輌で完成したものです。1999年3月には大栄車輌で車体更新を完了しております。3500形の車体更新は外観の変更を伴う大規模なものですが、首都圏の大手私鉄でも珍しい事例だと思われます。

2019/11/17

E231系500番代(トウ502編成)

11月16日の土曜日には、品川駅周辺の線路切替工事のために、山手線・京浜東北線の運休が行われました。これは高輪ゲートウェイ駅の新設に関連するものです。かつて京浜東北線の線路が上がるところで品川の車両基地が見えた光景も過去のものになります。
山手線では101系→103系→205系→E231系500番代→E235系とかなり早いサイクルで電車を更新しております。E235系の投入が急ピッチで進んでおり、既に47編成が投入されました。最終の50編成の投入も間もなくだといえるでしょう。
残り少なくなったE231系500番台は、2002年から2005年にかけて11両編成52本が製造されました。捻出された205系は南武・鶴見・横浜・埼京・京葉・武蔵野線などの路線に転用されましたが、現在も残っているのは鶴見線と武蔵野線だけです。
写真のトウ502編成は、2002年1月に新津車両製作所で完成したものです。2011年8月には2両の4扉車が完成して、6扉車を代替しました。現在山手線で運用に就いているE231系500番代は、トウ502.504.505.506の4編成にまで減勢しているようです。
【撮影:佐野次郎 2019.11.3 神田駅】

過去の記事から
山手線E231系500番台(トウ523編成)
https://sanojiro.blogspot.com/2018/06/e231500523.html
山手線E231系500番台(トウ537編成)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/07/e231500537.html
中央・総武緩行線E231系500番台(ミツA533編成)
https://sanojiro.blogspot.com/2019/10/e231500a533.html

2019/11/16

西武鉄道40000系(40101F)

西武鉄道では2007年から2016年にかけて30000系電車を216両製造しましたが、さらに2017年に40000系を導入しました。30000系も斬新な電車だとは思いますが、40000系は更なる進化を遂げ、有料の座席指定列車にも充当できる電車となっています。
40000系の最大の特徴は、運転台からの操作で、腰掛を特急電車のような進行方向向きと、一般の通勤電車と同様の通路向きに変換できることです。この機能を備えていることにより座席指定列車「S-TRAIN」の運行が可能になりました。
20000系・30000系は日立製作所のATrainシリーズでしたが、40000系は川崎重工製となっています。アルミ製の車体ですが、車体断面は30000系のような丸みを帯びたものではなく、20000系同様に側面はフラットになりました。
写真の40101Fは、2017年1月に川崎重工で完成したもので40000系の1次車に相当します。車内広告にデジタルサイネージを採用しているのも特徴の一つです。40000系の2019年度の増備車は可変座席は備えずに一般的なロングシートになるそうです。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 東長崎ー椎名町間】

過去の記事から
西武鉄道40000系(40102F)
https://sanojiro.blogspot.com/2017/05/4000040102f.html
新宿線30000系〈38101F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/05/3000038101f.html
池袋線30000系(38107F)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/09/3000038107f.html
東上線50090系(51096F)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/05/5009051096f.html
京王線5000系(5735F)
https://sanojiro.blogspot.com/2019/09/50005735f.html
東急大井町線6000系(6102F)
https://sanojiro.blogspot.com/2019/08/60006102f.html
東急大井町線6020系(6121F)
https://sanojiro.blogspot.com/2018/12/60206121f.html

2019/11/13

西武鉄道30000系(38112F)

西武鉄道の通勤電車といえば、昭和生まれの101系から301系、2000系、3000系あたりまでは、何となく統一されたイメージというか、想定内・連続性の感じられる変遷を経て、製造されたように感じています。
平成になってから、地下鉄乗り入れ用の6000系が登場してからは、非連続というか、同じ西武の電車といっても、車両個々のイメージが独自のものになってきた気がします。新しい20000系・30000系・40000系については特にそう思います。
2007年に登場した30000系は、20000系と同じ日立製作所のAtrainシリーズですが、丸みを帯びた拡幅車体やグラデーションを取り入れたカラー帯など独特の車両となりました。乗客にとって親しみやすい車両とすることも考えられていたのでしょう。
写真の38112Fは、2012年11月に日立製作所で完成したもので、30000系の6次車に相当します。30000系は現在でも製造が継続されていてもおかしくない斬新な車両ですが、座席転換機能を持ち、地下鉄乗り入れもできる40000系が増備を引き継いでいます。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 東長崎ー椎名町間】

2019/11/10

西武鉄道20000系(20153F)

西武鉄道20000系は、1999年から2005年にかけて144両が製作されたものです。東武鉄道50000系や東京メトロ10000系などと同じく、日立製作所のATrainシリーズに含まれる車両で、側面の質感や座席などに特徴がよく現れていると思います。
西武としては、新2000系の大量増備の後は、地下鉄乗入れ用の6000系の増備に注力し、地上線専用としては9000系を8編成導入していました。新2000系の後継という意味も込めて20000系という系列名が与えられたようにも感じます。
ラインカラーの帯は6000系と同様にブルーとしています。イエロー塗装は9000系が最終となったわけです。20000系に続く30000系・40000系はブルー基調ですが、彩色は20000系とは異なっています。
写真の20153Fは2000年12月に完成した8両編成で、20000系の2次車に相当します。20000系は10両編成・8両編成がそれぞれ8本ずつ製造されました。またそれぞれ半数ずつを池袋線・新宿線に配置しているようです。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 東長崎ー椎名町間】

新宿線20000系〈20104F〉
池袋線20000系〈20152F〉
新宿線20000系〈20156F〉

2019/11/09

西武鉄道20000系(20104F)

西武鉄道20000系の20104Fは、2018年1月からL-Trainとしてラッピングによる外装や室内に装飾を施して運用に就いています。これは埼玉西武ライオンズを応援する意味合いを持っているものです。
鉄道会社が系列にプロ野球球団を持っているのも現在では珍しくなりました。昭和の終わりには、阪急・南海・近鉄も球団を持っていましたが、今では別業種の企業グループの傘下に入っています。
西武ライオンズも一時期のような常勝集団とまではいきませんが、現在でも優良な選手を擁して、常に優勝争いに加わっています。現場の努力と会社のバックアップがかみあってこそできることでしょう。
写真の20104Fは、2003年1月に日立製作所で完成したもので、20000系の3次車に相当します。3000系(3015F)・9000系(9108F)に続く3代目のLtrainですが、今回から新宿線にも20000系(20105F)が運転されています。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 東長崎ー椎名町間】

2019/11/06

西武鉄道10000系(10102F)

池袋と西武秩父間を結ぶ特急「ちちぶ」と池袋ー飯能間の特急「むさし」は、1969年の秩父線開業にあわせて新設された特急列車で、レッドアローの愛称で親しまれる西武鉄道のシンボル的存在といえるでしょう。
ゴツゴツしたメカ的なテイストのあった初代レッドアロー5000系に比べると、現行の10000系は丸みを帯びた優し気なデザインの車両になっています。手堅くまとまっている反面、強烈な個性のようなものはありません。
今年の3月から斬新なデザインの001系Laviewが走り始めて、旧型ということになってしまったのですが、来年の3月ごろには池袋線の特急は001系に全面的に置き換わりますから、10000系が池袋線で走る姿を記録できるのも今のうちです。
写真の10102Fは1993年11月に日立製作所で完成したもので、10000系の1次車に相当します。2004年9月にはリニューアル工事を受けて内装を一新し、集電装置もシングルアーム式に換装されました。2011年6月に新宿線から池袋線に転じています。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 東長崎ー椎名町間】

過去の記事から
新宿線10000系〈10101F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/05/1000010111f.html
新宿線10000系〈10102F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/09/1000010102f.html
池袋線10000系〈10103F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/04/1000010103f.html
池袋線10000系〈10107F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2011/02/1000010107f.html

2019/11/03

西武鉄道9000系(9106F)

9月の初めに久しぶりに西武線の撮影に出かけてきたのですが、9000系がずいぶんと減ったなという印象を持ちました。改めて鉄道ピクトリアル誌を見返したり、Webで調べてみると8編成中4編成(9101F/9106F/9107F/9108F)が既に運用を離脱していることがわかりました。
9000系は1993年から97年にかけて101系の足回りに、新2000系に準じた車体を新製してできた車両ですが、2003年から08年にかけて20000系に準じた制御機器に更新しています。新2000系よりも進んだ車両になっていると思われますが、廃車は新2000系よりも進んでいます。
外観は新2000系に準じていますが、先頭車正面には車番の表示があり、電気連結器も装備していません。集電装置はシングルアーム式へ換装されましたが、行先表示は現在では珍しくなった幕式を維持しています。
写真の9106Fは、1997年8月に西武所沢車輌工場で完成したものです。2004年3月に抵抗制御からVVVFインバータ制御に更新されました。2008年2月に集電装置をシングルアーム式パンタに更新しています。2017年10月に廃車となりました。
【撮影:佐野次郎 2010.9.20 東長崎ー椎名町間】

過去の記事から
池袋線9000系(9101F)
池袋線9000系(9102F)
西武鉄道9000系(9103F)
西武鉄道9000系(9104F)
池袋線9000系〈9105F〉
池袋線9000系〈9107F〉
西武鉄道9000系(9108F)
https://sanojiro.blogspot.com/2019/11/90009108f.html

2019/11/02

西武鉄道9000系(9108F)

西武鉄道9000系電車は、1993年から99年にかけて101系電車の走行機器を再利用して、新2000系に準じた車体を新製してできたものです。新しい車体の内装は、新2000系よりも新しい6000系に準じたものとなりました。
2003年から2008年にかけて経済性を考慮して、制御装置をVVVFインバータ制御に更新しました。新しい制御装置や主電動機は、当時新製されていた20000系と共通のものになりました。台車は101系から流用したものを継続して使用しています。
西武鉄道では現在40000系電車が新製されていますが、代替で廃車されているのは、2000系と9000系になっています。9000系が代替の対象になっているのは、40000系と同じ10両編成で総数が80両と少ないことも影響していると思います、
写真の9108Fは、1999年3月に西武所沢車輛工場で完成したもので、同工場最後の新製車両となりました。2008年1月に東急車輌でVVVFインバータ制御化を終えました。2013年2月にライオンズカラーを施し、2019年5月には運用を離脱したようです。
【撮影:佐野次郎 2010.10.2 保谷ー大泉学園間】

2019/10/30

西武鉄道9000系(9104F)

今月は台風が来たり、用事があったり、体調がすぐれなかったりといろいろありまして、久々に撮影には出かけない月となりそうです。もっとも撮影といいましても、近場で気軽に記録する程度でありますが。
ほぼ同じ構図の編成写真が中心になりますが、最近は50~70mmの標準レンズ域での撮影が多くなっています。以前は100~135mmの望遠レンズ域での撮影がほとんどでしたが、標準レンズ域でのほうが側面の様子がわかっていいように感じています。
あくまで趣味として無理のない範囲でコツコツと撮影を継続しようと思っています。来月はおそらく数回は撮影に出かけられるでしょう。最近撮影が手薄な京成・西武あたりを撮影しようと思っています。
写真の9104Fは、1995年10月に西武所沢車輛工場で完成したものです。2006年2月に主回路をVVVFインバータ制御に更新しました。9000系も近年運用を離脱する編成が出ていますが、101系の車体更新という出自が影響しているのでしょうか。
【撮影:佐野次郎 2011.9.11 東長崎ー飯田橋間】

2019/10/27

西武鉄道9000系(9103F)

9月の初めに久しぶりに椎名町まで西武線の撮影に出かけてきましたが、もっとも印象に残ったのは、京急電車のような塗装を施した9000系電車でした。2014年7月から「赤い幸運の電車」として9103Fがこの塗装で走っているそうです。
私は子供の頃におもちゃ屋さんで売っていたダイキャスト製の電車を思い出しました。塗装は各社・各路線のものを施していたのですが、ベースとなる車体は103系の低運転台車だったという代物です。昭和50年代初めの話です。
京急には「幸運の黄色い電車」が走っているのは何度か実車も見ていたのですが、そのコラボである「幸運の赤い電車」も凄くインパクトがあります。2000系・新2000系・9000系ともイエローが良く似合っていますから。
写真の9103Fは、1995年6月に西武所沢車輛工場で完成したものです。当初は101系の走行機器を再利用していましたが、2007年9月に東急車輌でVVVFインバータ制御に改造されました。9000系も既に9101F.9106Fなど廃車が発生しています。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 東長崎ー椎名町間】

過去の記事から
京浜急行新1000形(1057編成)「幸運の黄色い電車」
https://sanojiro.blogspot.com/2019/01/10001057.html
池袋線9000系(9001F)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/09/90009001f.html
池袋線9000系(9102F)
https://sanojiro.blogspot.com/2012/07/90009102f.html
池袋線9000系〈9103F〉「イエロー塗装」
https://sanojiro.blogspot.com/2009/11/90009103f.html
池袋線9000系〈9007F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2011/01/90009007f.html

2019/10/26

西武鉄道2000系(2063F)

西武電車のカラーといえば、1969(昭和44)年に登場した101系から始まるイエローということになるのでしょう。だいぶん30000系・40000系による代替が進みましたが、メインの池袋線でも2000系はかなりの存在感があります。
池袋線で使用されている2000系は、車体のデザインを変更した新2000系で、101系の車体更新による9000系も同じスタイルです。新2000系も車体更新が進み、戸袋窓の廃止などの変化が進んでいます。
車体更新を行っていなくても、集電装置は新製当初の菱形パンタグラフをシングルアーム式に換装している編成が多いようです。また行先表示器も当初の幕式から現在主流のLED式への換装が進んでおります。
写真の2063Fは、1990年3月に東急車輌で完成したものです。集電装置は菱形パンタグラフで、行先表示も幕式を維持しています。今となっては珍しい仕様ですが、それだけ代替が近づいているということかもしれません。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 東長崎ー椎名町間】

2019/10/23

西武鉄道2000系(2079F)

鉄道路線や鉄道会社に対するイメージを形作るものは実際の乗車や見たりすることが一番大きいと思いますが、それに次ぐものは鉄道書から受けるものです。子供の頃は行動範囲も狭いですからなおさらです。
西武鉄道についていえば、1969(昭和44)年の秩父線開業を契機に登場した、5000系「レッドアロー」、101系、まるでEF65形電気機関車の私鉄版のようなE851形が私にとっての西武鉄道のイメージでした。
現在の西武鉄道は、東京メトロ有楽町線・副都心線への直通によりかなりイメージも変化しています。副都心線を介して、東急東横線・みなとみらい線にも入りますので、元町・中華街駅で飯能行などの行先表示を見ることも普通になっています。
写真の2079Fは、1991年6月に東急車輌で完成したものです。2009年12月に更新修繕を受け、先頭車両正面への車両番号表示、戸袋窓の廃止、車内のリニューアルなどの変化が見られます。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 東長崎ー椎名町間】

過去の記事から
多摩川線101系〈1219F〉
池袋線301系(1301F)
池袋線3000系(3001F)

2019/10/20

西武鉄道2000系(2085F)

日々の生活に追われて撮影行をおろそかにしていると、未撮影の車両が増えていくのが、自宅から距離があったり、通勤などで利用することのない路線です。9月に、2012年から撮影していなかった西武池袋線の撮影に出かけて来ました。
まだまだ黄色い電車が多く残り、現代では一般的な銀色の電車もそれぞれ形式ごとにカラーリングが異なりますから、列車頻度の高さとも相まって撮影する楽しさが大きい路線でもあります。
話題なのは、大胆なデザインの新型特急001系ですが、残念ながら今回は撮影できませんでした。近いうちに下調べをした上で、また撮影に行きたいと思っています。ちなみに黄色い電車が多く残るとはいっても9000系が随分と減った印象を持ちました。
写真の2085Fは、1991年11月に東急車輌で完成したものです。新しい車両だと思っていた新2000系も四半世紀以上走っているわけですね。普通鋼製の車体に戸袋窓を残しているのも貴重な存在だといえるでしょう。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 東長崎ー椎名町間】

過去の記事から
新宿線2000系〈2003F〉
新宿線2000系〈2007F〉
新宿線2000系〈2405Fほか〉
池袋線新2000系〈2089F〉
池袋線9000系(9001F)
池袋線9000系〈9007F〉

2019/10/19

新宿線10-300形(10-500編成)

今月から消費税が10%に上がりました。食料品には軽減税率が適用されて8%のままですので、過去2回の引き上げに比べると痛税感は低いのですが、お小遣いの使い道には影響が出てきます。
鉄道趣味についていえば、撮影に要する交通費にも影響が出てくるでしょう。結婚する前は利便性優先で、何の遠慮もなく最短・最速ルートを使用していましたが、最近はアプリを参照しながら、なるべく支出を抑えるルートを選択しています。
ともあれ、こまめに時間を作ってできるだけ撮影にでることが一番大切です。行かないでいると未撮影の路線・車両がどんどん増えてしまいます。ちなみに普段利用することのない都営新宿線では、開業以来の10-000形が全廃になっていました。
写真の10-500編成は、2013年10月に総合車両製作所横浜事業所で完成したもので、10-300形の3次車に相当します。100-300形の1.2次車はJR東日本のE231系をベースにしていますが、3次車からはE233系をベースにしています。
【撮影:佐野次郎 2019.8.16 明大前駅】

過去の記事から
新宿線10-000形〈10-190編成〉
新宿線10-000形〈10-250編成〉
新宿線10-000形〈10-280編成〉
都営新宿線10-300形〈10-460編成〉
新宿線10-300R形〈10-320編成〉
E233系2000番台(マト4編成)

2019/10/16

E231系0番台(ミツB82編成)

私は学生の頃、秋葉原・御茶ノ水ー飯田橋間で中央・総武緩行線を利用していましたが、当時(1988~92年)は、103系・201系が主力で、少数の101系・205系が走っている感じでした。
急ピッチで置換えが進んでいるE231系0番台などは新しい電車のように思いますが、試作編成が209系950番台として新製されたのが1998年10月、E231系0番台の量産が始まったのが2000年2月ですから、約20年活躍していることになります。
B1~B42編成が2000年2月から2001年11月にかけて、急ピッチで投入されたあと、2002年11月に東西線乗入れ運用の代替でB57編成1本を増備し、2006年10・11月に京浜東北・根岸線209系900番台代替に関連してB80~B82編成が増備されました。
写真のミツB82編成は、2006年11月に東急車輌で完成し、三鷹車両センターに配置されたものです。B80~82編成の投入によって209系500番台3編成を京浜東北・根岸線に転用し、209系の試作編成だった900番台3編成を廃車しました。
2019.8.15 高円寺駅

過去の記事から
中央・総武緩行線101系
京浜東北・根岸線209系500番台(ウラ80編成)
武蔵野線209系500番台〈ケヨM71編成〉
総武・中央緩行線E231系900番台(ミツB901編成)

2019/10/13

E231系0番台(ミツB14編成)

山手線にE235系電車を新製投入することで捻出されるE231系500番台は、1両をE235系に組込み、10両を中央・総武緩行線に転用する計画になっています。気がつけば、山手線もE235系が大勢を占める状態になっています。
E231系500番台全52編成が中央・総武緩行線に転属しても、全運用を賄うには不足しますので、既存のE231系0番台も6編成程度が残ります。継続使用される編成は6扉車を編成から外して電動車の比率を上げて、500番台と編成を揃えることになります。
6扉車を編成から外すのは、ホームドアの導入に対応するためで、電動車比率を上げるのはE233系で取り入れられた故障への耐性を高めるためという狙いがあるのでしょう。いずれにせよ、中央・総武緩行線のE231系は新たな段階に入ります。
写真のB14編成は、2000年9月に新津車両製作所で完成し、習志野電車区に新製配置されたものです。2003年12月に三鷹車両センターに車両基地が集約され、2018年6月に秋田車両センターでB6編成から電動車2両を組み込み、あわせて機器更新が行われました。
2019.8.15 高円寺駅

過去の記事から
総武・中央緩行線209系500番台(ミツC511編成)
中央・総武緩行線E231系(ミツB11編成)
中央・総武緩行線E231系500番台(ミツA529編成)

2019/10/12

E231系500番台(ミツA533編成)

中央・総武緩行線と私の関わりといえば、大学の頃、秋葉原・お茶の水ー飯田橋間を通学に利用していたことと、社会人になってかなりたってからから津田沼ー幕張間を通勤に利用していた京葉線のバックアップルートにしていたことです
京葉線は海の近くを走りますので、強風だと運転見合わせになることがときどきありました。そんなときには横浜から横須賀線に乗り、そのまま総武快速の津田沼まで行って、各停に乗り換えて幕張駅から会社まで歩いていたのです。
その頃は、E231系0番台と209系500番台が使用されていましたが、山手線にE235系が急ピッチで投入されているため、現在では転用されたE231系500番台が多数派となっています。209系500番台は中央・総武緩行線での運行を既に終了しています。
写真のミツA533編成は、トウ533編成として2004年6月に新津車両製作所で完成しました。当初は6扉車2両を含む11両編成でしたが、2010年8月に2両の4扉車を新製して6扉車を廃車しました。2018年12月に10両編成で転用改造を受けて三鷹車両センターに転属し、ミツA533編成となりました。
2019.8.15 阿佐ヶ谷駅

過去の記事から
中央・総武緩行線209系500番台〈ミツC504編成〉
総武・中央緩行線E231系(ミツB27編成)
山手線E231系500番台(トウ537編成)
山手線E235系(トウ08編成)

2019/10/09

京王線9000系(9731F)

京王線9000系の9731Fは、2018年11月からハローキティなどサンリオのキャラクターをラッピングして営業運転に就いています。もともと銀色の9000系に淡いピンクのカラーは新鮮です。
8月に撮影した際に、グリーンの8000系を実際に見ましたが、9000系にラッピング編成があるのは知りませんでした。サンリオと京王電鉄のコラボなのでしょうが、これなら一般の利用客にもアピールしそうですね。
近年の通勤電車は、無塗装のステンレス製の車体にラインカラーを示す帯をフィルムで表現するのが一般的です。フィルムの技術が、車体全体を覆うラッピングに発展したものだと思いますが、新しい表現が実現していますね。
写真の9731Fは、2006年1月に日本車輌で完成したものです。サンリオが手がけるテーマパーク「サンリオピューロランド」の最寄り駅が多摩センター駅で、都営新宿線に乗り入れる9000系にラッピングしたことで宣伝効果はかなりありそうですね。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

過去の記事から
小田急3000形(3093F)
東急東横線5000系(5122F)
東急池上線1000系「きになる電車」(1017F)

2019/10/06

京王線9000系(9743F)

京王線の車両の中で最多勢力となっていますのが、2000年から2009年にかけて製造された9000系で、264両が在籍しております。次いで8000系が244両、さらに7000系が170両、最新の5000系が50両在籍しています。
9000系によって、かつての主力車両6000系が置き換えられました。9000系もステンレス製の車体ですが、技術の進歩によって側面の凹凸がなくなり、すっきりとした外観になりました。
8000系まで残されていた戸袋窓は、9000系ではなくなりました。シンプルな9000系のテイストは、同時期に製造された京成3000形とも共通した印象があります。両者ともメーカーである日本車輌の特徴がよく出ているように思います。
写真の9743Fは、2008年9月に日本車輌で完成したもので、9000系の9次車に相当します。9000系の1次車~4次車までの8両編成8本はは都営新宿線乗り入れに対応していませんが、2006年の6次車から都営新宿線乗り入れに対応した10両編成になりました。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

2019/10/05

京王線8000系(8721F)

京王線を代表する車両といえば、注目度でいえば、最新かつ「京王ライナー」に使用される5000系、数でいえば最多の264両を擁しなおかつ都営新宿線にも直通する9000系ということになるのでしょうか。
私にとって京王線を代表する車両といえば8000系であります。なぜかといえば、かつての代表車両であった先代5000系を代替し、通勤電車然とした6000系に比べてデザイン・性能ともレベルアップした車両という印象が強いからです。
現在では副都心線を介して、東急東横線にも乗り入れている西武6000系と同時期に製造された車両でもあります。8000系は地下鉄には入りませんが、両系列に共通するのは軽量ステンレス車体でも戸袋窓が健在なことです。窓が多い分、車内が明るく感じます。
写真の8721Fは、1995年1月に東急車輌で完成したもので、8000系の4次車に相当しますが初の8両固定編成となりました。2016年3月にVVVF装置を更新し、あわせて永久磁石同期電動機も導入しました。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

過去の記事から
池袋線6000系〈6111F〉

2019/10/02

京王線8000系(8713F)

京王電鉄8000系の8713Fは、2015年9月から往年の旧型車のカラーリングを再現して営業運転に就いています。8000系は軽量ステンレス製の車体ですので、シールで車体全体をラッピングすることでグリーンのカラーを表現しています。
京王電鉄では、1963(昭和38)年に登場した先代5000系がアイボリーに赤帯の塗装になるまでの車両はグリーン一色で塗装されていました。京王線では2000系・2600系・2700系などが在籍していたそうです。
私にとって、これらのグリーンの京王電車は鉄道書でしか見たことがなくて、実際に見たのは多摩動物公園駅前に保存されていた1両だけです。いわゆる湘南タイプのスタイルは井の頭線の3000系の前面に引き継がれて実際に見ることができました。
写真の8713Fは、1994年2月に東急車輌で完成したもので、8000系の3次車に相当します。6両+4両編成で新製されましたが、2014年7月に4・5号車の運転台を撤去して10両貫通編成化されています。
【撮影:佐野次郎 2019.8.16 明大前駅】

2019/09/29

京王線7000系(7724F)

現在ではスタンダードとなった銀色の車体の通勤電車ですが、1985年に登場した国鉄205系電車の登場が、そのきっかけとなったと思います。山手線に新型の電車が入るということで話題になったのを覚えております。
その後東急9000系や小田急1000形など次々とステンレス製の通勤電車が登場しましたが、今までのステンレス製の電車と違うのが、側面がビード加工と呼ばれる凹凸の少ない形状になったことです。
京王7000系も途中からビード加工の車体に変更になり、よりスマートなスタイルとなりました。イニシャルコストの低減に重きを置いた205系と異なるところは、戸袋窓が残されていたことでしょうか。
写真の7724Fは、1990年2月に東急車輌で完成したものです。当初は8両編成でしたが、1996年3月に日本車輌で中間車2両が完成し、京王では初の10両貫通の固定編成となりました。2009年2月にVVVFインバータ制御化されています。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

過去の記事から
山手線205系
東急大井町線9000系(9001F)
小田急1000形〈1091F〉

2019/09/28

京王線7000系(7428F)

今となってはJR東日本を初め首都圏の通勤電車のほとんどは、銀色の車体にラインカラー帯というスタイルが一般的となっています。1980年代までさかのぼりますと、国鉄の103系をはじめスチール製の電車が主流で、ステンレス製の銀色の電車は少数派でした。
首都圏では、傘下に東急車輌を擁する東急電鉄の7000系(先代)・8000系・8500系、京成の3500形・3600形、東武の10000系、そして京王の7000系・3000系といったところが数少ないステンレス製の電車だったと思います。これらの車両も寄る年波には勝てず、姿を消しつつあります。
当時のステンレス製の電車の特徴は、側面のコルゲートと呼ばれるギザギザというか凹凸であります。詳しいことはわかりませんが、強度維持か何か構造上の理由で必要とされた加工だと思います。現在のステンレス製電車の側面は平滑になっています。
写真の7728Fは、8連の7714Fとして1986年11月に東急車輌で製造されたものです。2004年2月に制御装置をVVVFインバータ制御に更新しました。2010年11月に編成組換を行い10連化して、あわせて一部車両を改番し7728Fとなりました。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

過去の記事から
東急田園都市線8500系(8625F)
東急池上・多摩川線7700系(7906F)
京成3500形(3509編成)
京成3600形(3648編成)
東上線10000系〈11005F〉
井の頭線3000系〈3779F〉

2019/09/25

京王線7000系(7423F)

京王電鉄の7000系は、2019年4月の時点で170両が在籍していますが、その中に2両編成5本10両が含まれています。関東の大手私鉄では、2両編成の電車は珍しいですね。京王電鉄では競馬場線でのワンマン運転など2両編成のニーズがあるのでしょう。
7000系の2両編成は、1994年に製造されましたので、短編成の電車としては新しいほうです。東武の8000系・10000系の2両編成はさらに車齢が高いです。西武にはさらに新しい30000系に2両編成があります。
京王電鉄でも近年6両+4両の8000系の中間運転台を撤去して10両固定編成にしています。分割・併合運用が減少しているからですが、傾向としては10両固定編成がふえていくのでしょう。
写真の7423Fは、1994年11月に東急車輌で完成したものです。2009年7月には、制御装置をVVVFインバータ制御に換装しました。7000系または9000系の8両編成と併結して10両で運用に就いております。
【撮影:佐野次郎 2019.8.16 明大前駅】

2019/09/22

京王線7000系(7701F)

私と京王線の関わりといえば、大学1年の頃、体育の授業で多摩地区にあったキャンパスに行ってから、サークルの部室に行くためにめじろ台から乗って、笹塚で新線に乗り換えてそのまま市ヶ谷まで都営新宿線を利用していたことが一つ。
それから同じく大学1年の頃、アルバイトをしていたカレー屋の親会社だったことです。カレー屋そのものは今でも盛業中ですが、私がアルバイトをしていた飯田橋の店舗はずいぶん前に閉店したと思います。
昭和63年当時の京王線は6000系が主力で、5000系も各駅停車を中心に最後の活躍を続けていました。また当時では新鋭の7000系は各駅停車中心に使用されていたので、めじろ台から利用するのには6000系ばかりが走っていたように思います。
写真の7701Fは、1984年3月に東急車輌で完成したもので、7000系のトップナンバーに相当します。2009年6月に制御装置を界磁チョッパ制御からVVVFインバータ制御に換装して内装もリニューアルしています。現在では各停だけではなく、特急・準特急にも使用されております。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

過去の記事から
京王線6000系〈6717F〉
京王線6000系〈6714F〉

2019/09/21

京王線5000系(5735F)

2010年7月以来、久しぶりに京王線の撮影に出かけてきました。お目当ては新型5000系電車でしたが、8月に撮影に出かけた際には下調べが甘く撮影することができませんでした。9月になってから再訪問し、今回は撮影することができました。
5000系は、京王電鉄のTVCMにも登場している車両で、座席を特急電車のような進行方向向けと、一般的な通勤電車のような通路向けと切り換えることができます。これは追加料金を支払うことで着席が担保される「京王ライナー」に充当するための機能です。
既に東武鉄道では、東上線の「TJライナー」として着席サービスが定着しています。京王電鉄でも画期的なサービスの導入だと思います。先代5000系も印象的な車両でしたが、二代目5000系もエポックメイキングな車両になっています。
写真の5735Fは、2017年12月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。5000系は50両(10両編成5本)が在籍していますが、京王線では少数派である上に都営新宿線の直通運用に従事しているため、撮影していてもなかなか現れない車両です。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

2019/09/18

東京メトロ東西線15000系(15114F)

東京メトロ東西線でもっとも新しい電車は、2010年に登場した15000系です。東京メトロでは、2006年に登場した有楽町・副都心線で使用されている10000系に続く新型車両です。
15000系の特徴は、幅1.800mmと幅広の乗降口です。激しい混雑の続く東西線において、乗降時間の短縮に効果があるとされ導入されました。山手線や京浜東北・根岸線、横浜線では6扉車が近年廃止されましたが、東西線ではワイドドア車が継続されます。
東西線では朝のピーク時に15000系と05系ワイドドア車を集中して走らせて混雑緩和を図っているそうです。おそらく高架区間を走る間に乗客がどんどん増えて満員になるのでしょう。
写真の15114Fは2017年2月に日立製作所で完成したもので、15000系の2次車に相当します。15000系は1次車13編成が05系初期車の代替を目的として製造されましたが、2次車3編成は輸送力増強を目的として製造されました。
【撮影:佐野次郎 2019.8.15 高円寺駅】

過去の記事から
有楽町・副都心線10000系(10101F)
東西線15000系(15101F)
千代田線16000系〈16103F〉

2019/09/15

東京メトロ東西線07系(07103F)

私が東西線を通勤に利用していたのはごく短い期間で、撮影にも出かけていない頃でしたが、有楽町線用に製造された07系が東西線に転用されていたことには気がつきました。丸みを帯びた正面形状は駅でも目立ちました。
7000系が長期に渡って製造された有楽町線でも個性的なスタイルの07系は目立ったと思いますが、34編成が製造された7000系に比べて、6編成の07系は1編成だけが製造された千代田線の06系同様の少数派ということになります。
車両を共用する副都心線整備に伴い、有楽町線にもホームドアを導入することになり、扉位置が異なる07系は有楽町線では使用できなくなりました。そこで東西線に5000系代替と輸送力増強を目的として転用されたわけです。
写真の07103Fは、1994年9月に日本車輌で完成したもので、07系の2次車に相当します。2006年11月に東西線に転用され、2018年8月にB修繕を受けています。B修繕の施行により、行先表示がフルカラーLEDになるなどの変化が見られます。
【撮影:佐野次郎 2019.7.16 阿佐ヶ谷駅】

過去の記事から
千代田線06系〈06101F〉
東西線07系(07102F)

2019/09/14

東京メトロ東西線05系(05116F)

今から12年くらい前だと思いましたが、少しの間東京メトロ東西線を通勤で利用していました。新橋でJRから銀座線に乗り換え、さらに日本橋で東西線に乗り換えて南砂町までを利用していました。
さいわいにして混雑するのとは逆の利用でしたので、ゆったりと利用していましたが、逆方面は大変な混雑だと感じました。浦安を筆頭に沿線の開発が進み、旺盛な輸送需要があるのが伺えました。
東西線では混雑への対応策として、出入り口の寸法を拡げたワイドドア車を1991年から一部に取り入れています。この頃に登場した多扉車のほとんどが使命を終えている中、東西線では新型15000系でもワイドドアを採用しています。
写真の05116Fは、1992年4月に川崎重工で完成したもので、ワイドドアを本採用した05系の5次車に相当します。2015年4月には大規模修繕を受け、制御装置や車内設備を更新しています。あわせてラインカラーの帯のデザインも新しくなりました。
【撮影:佐野次郎 2019.8.15 高円寺駅】

東西線05系〈05105F〉
東西線05系(05117F)
東西線15000系(15101F)

2019/09/11

東京メトロ丸の内線02系(02119F)

今から四半世紀以上前の話になりますが、私が大学に通い始めた頃、JRで根岸線ー東海道線ー中央線が一番早く着くのにも関わらず、根岸線ー東急東横線ー半蔵門線ー有楽町線で通学しておりました。少し遠回りですが、東横線内でゆっくり本を読むためでした。
そして本が好きなもので、学校帰りに九段下あたりを通って神田の書店街にもよく行っていました。書店街からの帰りには後楽園駅から丸の内線に乗って、赤坂見附で銀座線に乗り換えて渋谷に出て東横線に乗り継いでいました。
その頃は普通鋼製の赤い丸の内線の電車も健在でした。赤坂見附では対面ホームで銀座線に乗り換えることができ、便利です。東横線では8000系が主力で、日比谷線直通には7000系も残り、田園調布ー多摩川園間では目蒲線の旧型が並走しておりました。
写真の02119Fは、1992年8月に日本車輌で完成したもので、02系の5次車に相当します。2013年10月にB修と呼ばれる大規模な修繕工事を終えて、制御機器や車内設備を新しくしました。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 後楽園駅】

2019/09/08

東京メトロ丸の内線2000系(2104F)

池袋ー方南町・荻窪間を結んでいる東京メトロ丸の内線ですが、通勤経路からは遠い路線ということもあり、ずいぶんとご無沙汰しておりました。前回撮影に出かけたのは2009年ですから10年を経ての再訪となりました。
新形2000系電車が今年に入ってからデビューしましたが、かなりのハイペースで投入されておりますので、置換対象となる02系も含めて今のうちに撮影しておかなければと思い、重い腰をあげて再訪した次第です。
2000系は最新型の車両ですが、銀座線の1000系と同様アルミ車体全面にラッピングを施しております。これは開業時の300形・500形などかつて活躍していた車両へのオマージュでもあるでしょう。丸の内線にちなんだ車端部の丸窓もしゃれています。
写真の2104Fは、2019年3月に日本車輌で完成したものです。2000系は53編成の製造が予定されており、02系の全編成を代替することになります。既に2101Fから2110Fまでの10編成が営業運転入りしているようです。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 後楽園駅】

過去の記事から
地下鉄博物館301号
https://sanojiro.blogspot.com/2010/03/301.html
丸の内線02系〈02143F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2009/11/0202143f.html

2019/09/07

小田急電鉄30000形(30251F)

小田急のロマンスカーの中で最古参の車両となるのが、1996年から99年にかけて70両(6両編成・4両編成各7本)が製造された30000形になります。まだまだ新しい車両だと思っていましたが、既に20年以上活躍しており時の流れの早さを感じさせられます。
小田急のロマンスカーでは、1957年に登場した先代3000形以来、3100形・7000形・10000形と続いた連接車をやめて、一般の通勤車・御殿場線直通用の20000形と同様のボギー車となりました。
車体も高くなり、天井高のある広々とした空間が作り出されました。箱根に向かう行楽輸送だけでなく、着席通勤のニーズに対応して新しい市場を開拓した車両ともいえます。60000形では地下鉄乗入れを実現して多目的ロマンスカーをさらに発展させました。
写真の30251Fは、1996年1月に日本車輌で完成したもので30000形の1次車に相当します。2016年12月に日本車輌でリニューアル工事を終え、車体改修・照明のLED化、走行機器の換装による信頼性の向上と更なる省電力化が行われました。
【撮影:佐野次郎 2019.8.16 梅が丘駅】

過去の記事から
小田急30000形(30051F)リニューアル前
https://sanojiro.blogspot.com/2011/09/3000030051f.html
小田急30000形(30054F)
https://sanojiro.blogspot.com/2012/10/3000030054f.html
小田急電鉄30000形(30057F+30257F)
https://sanojiro.blogspot.com/2018/08/3000030057f30257f.html