2018/06/30

E233系6000番代(クラH022編成)

E233系6000番代は、横浜線の205系を置き換える目的で2014年1月から8月にかけて、8両編成28本が一気に投入されました。仕様としては、LED照明など埼京線に投入されたE233系7000番代を基本としています。
E233系6000番代は、205系と同様の4M4Tの8両編成ですが、205系とは異なり6扉車の連結はなく全車4扉車です。保安装置は横浜線内はATS-P、京浜東北・根岸線内はD-ATCと異なりますが、1台で両方に対応する統合型の車上装置を先頭車に装備しています。
横浜線といえば、103系の時代にウグイス色とスカイブルーの塗装が混在し、横浜線であることを示す札を先頭車に掲示していました。それから沿線の開発も進み、快速も順調に本数が増え、ずいぶんと発展したのではないでしょうか。
写真のクラH022編成は、2014年4月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。E233系6000番代は、H001~015編成がJR東日本新津車両製作所→総合車両製作所新津事業所、H016~028編成が総合車両製作所→総合車両製作所横浜事業所と製造が分担されました。置換対象の205系にはインドネシアに渡ったものもあります。

過去の記事から
山手駅の横浜線205系電車
205系(クラH2編成)

2018/06/28

E231系500番代(ミツA529編成)

山手線へのE235系電車の新製投入が、2017年度の量産車の登場により急ピッチで進んでおりまして、2018年4月の段階で既に18編成が完成しました。これによりE231系500番代の総武・中央緩行線への転用が進んでいます。
2014年度に上野東京ラインの開業に伴い車両増備が必要となった常磐快速線に0番代を転属させるため、まず520編成が転用されました。10号車のサハE231-4620だけは、サハE235-4620に改造され、山手線E235系の量産先行車に組み込まれました。
2018年4月の段階で、17編成のE231系500番代が、中央・総武緩行線に転用されています。最初のA520.A540編成では保安装置の変更などの転用改造が行われました。また2017年度の転用車両からはVVVFインバータ、TIMSなどの更新も併せて行っております。
写真のミツA529編成は、新津車両製作所で2004年3月に完成したものです。2010年10月には編成中の6扉車2両を、4扉車に取り換えております。2018年4月にE235系トウ17編成に置換えられ、三鷹車両センターに転属しました。

2018/06/23

E231系0番代(ミツB11編成)

山手線へのE235系電車の投入によって捻出されるE231系500番代の全編成が総武・中央線各駅停車に転用される予定です。ただし52編成では中央・総武線各駅停車の全運行を賄うには足りませんので6編成程度のE231系0番台が残る見込みです。
継続して使用されるE231系0番台は、6扉車組み込みの4M6T編成から、全4扉車の6M4T編成に編成組み換えが行われます。ホームドアの導入に対応し、E233系と同等に電動車比率を高めて運行の信頼性向上を図ることが目的だと思われます。
最初に6M4T化されたのはB11編成で、秋田総合車両センターでサハE231-31とサハE230-11を編成から外し、代わりにB5編成からモハE231-9とモハE230-9を組み込んでいます。B5編成からは川越車両センター41編成が組成され、川越・八高線に転用されました。
写真のミツB11編成は、2000年8月に新津車両製作所で完成し、習志野電車区に新製配置されました。2018年4月には6M4T化を終えて、三鷹車両センターに到着し、5月から営業運転に復帰しています。


過去の記事から
山手線E235系(トウ08編成)

E231系0番代(ミツB27編成)

私は1988年から92年にかけて大学に通うのに、中央線各駅停車の飯田橋駅を利用していました。私が利用したのは主に御茶ノ水ー飯田橋間でしたが、当時の主力車両は103系と201系で、101系・205系が少数走っているような状況だったと思います。
現在の総武・中央線各駅停車の主力車両はE231系です。209系950番代の約1年間の使用結果を踏まえて、2000年に量産車が登場しました。2006年までに209系950番代を編入した900番代を含めて10両編成47本が総武・中央線各駅停車に投入されました。
現在は、山手線にE235系を投入したことにより、E231系500番代の総武・中央線各駅停車への転用が急ピッチで進んでおり、2018年5月の時点でE231系は39編成まで減少しています。捻出されたE231系は、常磐快速線・京葉線・川越線などに転用されました。
写真のB27編成は、2001年3月に東急車輌で完成したもので、習志野電車区に新製配置されました。2003年12月には、車両基地の統廃合により三鷹電車区(現:三鷹車両センター)に転属しております。

2018/06/17

E231系900番代(ミツB901編成)

209系に続いてJR東日本が標準型通勤車両として導入したのがE231系です。E231系は車両情報管理装置(TIMS)を導入して、ランニングコストの低減と検査・点検作業の簡略化を図った画期的な電車です。
新技術を検証するため、試作車として1998年10月に209系950番代が完成し、総武・中央緩行線に投入されました。国鉄時代の101系やEF66形電気機関車など試作車に900番代の車号が与えられましたが、近年ではほとんどなくなってきておりますね。
車体は209系500番代と同様に拡幅車体を採用しましたが、前面のカラーはシルバーとなっています。また混雑緩和を目的として、5号車は6扉車とされました。TIMSの導入により、配線を大幅に削減することが可能になっています。
209系950番代は、1998年10月にJR東日本新津車両製作所と東急車輌で完成しました。試行結果を踏まえて2000年2月からE231系の量産が開始され、2000年6月にはE231系900番代に改番されました。

2018/06/16

209系500番代(ミツC511編成)

209系500番台は、京浜東北・根岸線の主力だった209系0番代と、総武・中央線各駅停車と常磐線快速に投入されたE231系0番代の製造期間の境目にあたる1998年~99年度に、10両編成17本が総武・中央線各駅停車だけに新製投入されました。
209系0番代に準じた走行機器に、総武快速を走るE217系近郊型電車に近い拡幅車体を組み合わせて混雑緩和に即効性を発揮した車両だといえますね。設計・製造ともJR東日本の新津車両製作所が担当しています。
2001年から2008年末までは、京浜東北・根岸線で最大5編成の209系500番代の活躍が見られました。これは209系0番台のD-ATC化改造に対応するための予備車確保と、209系試作車3編成の代替を目的としたものでした。
写真のミツC511編成は、1999年12月に新津車両製作所で完成したもので、習志野電車区に新製配置されました。ミツC510~C517編成は2次車に相当し、主電動機はE231系と同一のMT73形、パンタグラフはシングルアーム式のPS33A形を搭載しております。

2018/06/09

東京急行電鉄1000系1500番代(1524F)

東急池上・多摩川線で使用されている1000系1500番代7編成は、日比谷線直通運用に従事していた8連を改造したものですが、もともと池上・多摩川線で使用されていた3連から改造された編成が出現しました。
VVVFインバータ制御などの機器を7000系に準じた最新型のものに更新し、室内・ラインカラーも7000系に近づけて一新しています。細かい仕様については既存の1500番台と差異があるようです。
「きになる電車」として往年の3000系の紺と黄の塗装を再現している1017Fも機器の更新を行い、実質的には1500番代に近い車両です。今のところ1500番代化されている編成はありませんが、今後の改造があるかもしれません。
写真の1524Fは、1993年3月に1024Fとして東急車輌で完成したものです。当初から池上線用として3連で新製されました。2016年12月に東急テクノシステムで1524Fに改造され、営業運転に復帰しました。
【撮影:佐野次郎 2018.6.5 沼部ー鵜の木間】

過去の記事から
東急池上・多摩川線1000系(1024F)
https://sanojiro.blogspot.com/2010/01/10001024f.html
「きになる電車」東急池上・多摩川線1000系(1017F)
https://sanojiro.blogspot.com/2017/01/10001017f.html

東急池上・多摩川線1000系1500番台(1503F)

2013年3月に、東横線と副都心線の直通運転が開始したことにより、中目黒で接続していた東京メトロ日比谷線との相互直通運転が廃止となりました。そのため相互直通運転に使用していた1000系8両編成8本が余剰となりました。
そのうち7編成は、編成を3両に短縮して電装品を新型7000系と同様のものに取り換えた1000系1500番台として池上・多摩川線に転用されました。これにより7000系の増備は一時中断されることになりました。
1000系時代の赤のラインカラー帯は、7000系と統一感のある濃淡グリーンに変更となりました。また車内の化粧板も7000系に合わせた木目調にしています。また灯具や行先表示にLEDを取り入れております。
写真の1503Fは、1989年8月に東急車輌で完成した1003Fを、2014年4月に総合車両製作所横浜事業所で改造したものです。五反田側のデハ1500形はもともと制御車でしたが、短編成化により余剰中間車の電動台車も活用して制御電動車に改造されています。
【撮影:佐野次郎 2018.6.5 御嶽山ー久が原間】

過去の記事から
東急池上・多摩川線1000系1500番台(1505F)
東急池上・多摩川線1000系1500番台(1501F)
東急東横線1000系(1001F)

2018/06/08

東急池上・多摩川線7700系(7906F)

東急電鉄の2018年度の設備投資計画には、池上・多摩川線用の7000系6編成の増備により、7700系の置換えを完了することが盛り込まれております。田園都市線の8500系も2022年には置換えを完了するそうで、世代交代のトピックといえそうですね。
今となっては、日本の通勤電車はステンレス車体が当たり前になっていますが、その元祖が東急7000系(先代)でした。東横線~営団地下鉄(当時)日比谷線への直通運転が主な活躍の場でした。
1987年~91年にかけて7000系の車体をそのまま再利用して、冷房化・主回路をVVVFインバータ制御に換装してできたのが7700系です。外観は7000系・中身は1000系という形で延命が図られたわけです。
写真の7906Fは、1987年12月にデハ7058.7156.7041.7155を種車にして7700系に改造されました。2000年の目蒲線の系統分割により3両編成となり、池上・多摩川線に転用され、現在に至ります。
【撮影:佐野次郎 2018.6.5 御嶽山ー久が原間】

2018/06/07

東急池上・多摩川線7000系(7108F)

私佐野次郎の撮影スタイルは、人混みを避けて、できれば近所・比較的短時間でマイペースでというのが基本です。あまり同業者の方とご一緒することもなく、近所の方と少しお話するくらいです。
「珍しい電車が来るのですか?」と聞かれることもありますが、私の場合はほとんどそれはありません。通常の電車をありのままに撮るだけです。それ自体が楽しみであり、また細く長く続けることで私自身の財産にもなります。
東急池上線・多摩川線はそんな撮影スタイルに好適な路線であります。駅間も短く、撮影地も探しやすい。また車両にもバリエーションがあって撮影が楽しく、電車の運行頻度も高いので行動しやすいです。
写真の7108Fは、2017年11月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。2011年の7107F以来、久しぶりの7000系の増備となりました。2018年度の東急の設備投資計画では7000系の更なる増備により、7700系を代替するとのことです。
【撮影:佐野次郎 2018.6.5 沼部ー鵜の木間】

2018/06/06

E235系(トウ08編成)

私も子供の頃から鉄道に関心を持ち、既に40年以上を経過しましたが、その間に山手線の車両は、103系→205系→E231系500番代に置き換わり、今は最新型のE235系の投入が進行中です。
E235系は実績のあるE233系の発展型という位置づけですが、実験用車両のE331系とは違い、堅実にまとめられている感じがします。それでも技術的には着実に進化しているのだと想像しております。
目を引くのが、電子レンジとも言われる先頭部とラインカラーを従来のヨコからタテ方向にしていることです。私は横浜市営地下鉄の初期の車両でやっていたではないかと思いましたが、E235系ではホームドアの導入に対応してのラインカラーの配置だそうです。
写真のトウ08編成は、2017年9月に総合車両製作所新津事業所で完成したものです。同月中に営業運転を開始しました。E235系は2020年中に50編成が揃い、E231系500番代の置換えを完了する予定です。
【撮影:佐野次郎 2018.5.4 品川駅】

過去の記事から
山手線103系
京葉線E331系

E231系500番代(トウ523編成)

山手線用のE231系500番代は、保安装置をD-ATCに代替することを契機として、2002年から2005年にかけて11両編成52本が製造されたものです。山手線で使用していた205系は南武・鶴見・横浜・埼京・京葉・武蔵野線などの路線に転用されました。
0番台(常磐快速・総武中央緩行)を基本として、前面形状の変更、車内の案内表示に液晶ディスプレイを2画面配置しました。新製当初は11連に6扉車2両を組み込んで、乗降時間短縮を図りました。
早くも2015年11月には後継車両となる、E235系の量産先行車が営業運転を開始しました。2017年からE235系の量産車が登場し、先行して2014年10月に転用されたトウ520編成に続く、総武・中央緩行線への転用が進行中です。
写真のトウ520編成は、2003年9月にJR東日本新津車両製作所で完成したものです。2010年12月には編成中の6扉車2両を新製した4扉車2両に代替しています。これは恵比寿・目黒の両駅を先行導入駅として開始したホームドアの導入に対応するためです。
【撮影:佐野次郎 2018.5.4 品川駅】

過去の記事から
南武線に転属した元山手線205系
鶴見線に転属した元山手線205系
埼京線に転属した元山手線205系
京葉線に転属した元山手線205系
https://sanojiro.blogspot.com/2011/01/20524.html
武蔵野線に転属した元山手線205系


2018/06/05

東急東横線5000系(5122F)

東急東横線5000系5122Fが、2017年9月から東横線開通90年を記念するイベントの一環として、先代5000系など主に昭和30年代を走った電車のカラーリングを再現した「青ガエル」ラッピングを施して営業運転に就いています。
昭和44年生まれの小生は、小さい頃に東横線での現役末期・現在の大井町線に繋がっていた田園都市線を走る先代5000系を見たような気がします。また学生の頃、田園調布~多摩川園間で東横線に並走する目蒲線を走る緑の3000系を確かに見ました。
それらの色彩はもう少し淡いもので、今の「青ガエル」ラッピングはかなり鮮やかな色彩に感じます。とはいうものの、過去の電車にオマージュを捧げることは肯定的に捉えるべきではないでしょうか?過去がなければ現在もないのですから。
写真の5000系は5122Fは2009年4月に東急車輛で完成したものです。本来は田園都市線用の5000系で、2008年11月には田園都市線で試運転を行いましたが営業運転には投入されず、2009年3月に東横線転用工事を行った上で同年4月から営業運転に入りました。
【撮影:佐野次郎 2018.6.3 白楽ー妙蓮寺間】

過去の記事から
2010年に撮影した東急東横線5000系5122F

2018/06/03

京浜急行電鉄1000形(1209編成)

私は京急の撮影に出かけるときには、2000形を撮影するのを楽しみにしておりました。年齢的に馴染みの深い車両でもあり、一般車に改造されたといっても、なんとなく快速特急用車両の雰囲気を残していたからであります。
2012年から2000形の廃車が始まり、2016年には4連が全廃となりました。2018年には8連3本が廃車となり形式消滅となった次第です。外観としては少しそっけない感じもある銀色の1000形に置き換わるものと思っておりました。
ところが2015年度の15次車のうちの4両編成である1800番台から、ラッピングが車体全体に施されるようになり、2016年度の16次車では6両・8両編成にも波及しました。いよいよ2017年度の17次車では塗装が施されるようになりました。
写真の1209編成は、2018年2月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。1201編成同様、白い塗装の状態で試運転を行い、話題となりました。2018年3月に営業運転を開始し、入れ替わりに2000形2061編成が廃車となりました。
【撮影:佐野次郎 2018.5.3 屏風浦駅】

京浜急行新1000形(1201編成)

私佐野次郎の楽しみは、仕事を終えて帰宅してからの晩酌であります。健康のため休肝日を設ける必要がありますが、ノンアルコールビールを飲むのも有効な手段だと思います。
ただし、結局物足りなくなってしまい、アルコールの入ったビールを飲んでしまうという意見もあります。同じビールを飲むなら、本来のビールを飲むということだそうです。
京急新1000形は、2007年度から車体が無塗装で済むステンレス製になりましたが、ラッピングをほぼ全面に施すようになり、2017年度の17次車では塗装するようになりました。
写真の1201編成は、2017年12月に総合車両製作所横浜事業所で完成し、2018年2月に営業運転を開始しました。「京急沿線の風景」ギャラリー号として運行されています。
【撮影:佐野次郎 2018.4.30 南太田駅】