2012/09/30

湘南モノレール500形(555編成)

最新型の5000系電車では、ブルーやグリーンのカラーを取り入れておりますが、大船と湘南江ノ島間を結ぶ湘南モノレールといえば、銀色の車体に赤帯という印象が私のようなオッサンには強いです。
湘南モノレール500形電車は、1988年に登場したもので、湘南モノレールの電車では初めての冷房車となりました。また輸送力向上を目的として新製当初から3両固定編成となっております。
クーラーの搭載による重量増加に対応して、車体や台車などの軽量化を図っております。車体はアルミ合金製で、直線を強調したデザインとなりました。丸みをおびたかつての300形とは異なったスタイルになっていますね。
写真の555編成は、1989年3月に三菱重工で完成したものです。現在となっては、片開きの乗降扉など古さを感じる部分もありますね。

2012/09/29

湘南モノレール5000系(5605編成)

東京圏から手軽に訪問できる観光地である江ノ島に行くには、江ノ電に小田急電鉄、そして湘南モノレールの3ルートがありますが、湘南モノレールは比較的空いています。その代わり平日のラッシュ時はかなり混むようです。
湘南モノレールは単線ですが、電車は3両編成になっています。湘南モノレールの最新型車両が2004年に第1編成が登場した5000系です。アルミ車体を採用して軽量化を図り、また立席面積を従来の車両より広くとったりと、ラッシュ時の混雑緩和を図った電車であります。
主回路はVVVFインバータ制御を採用し、省エネ化を図っております。また湘南モノレールの電車としては、はじめてワンハンドルマスコンと自動放送装置を採用しました。台車はコムタイヤ独立車輪方式で、各台車に2個のモーターを装備しております。
写真の5605編成は、2009年10月に三菱重工で完成したものです。5605編成は緑、5601編成は赤、5603編成は青と、3編成在籍する5000系はカラーが編成ごとに変えられています。今後も500系の代替として、5000系の増備が行われるようです。

東海道線の改造グリーン車

昨今の驚異的なペースで新型電車を投入するJR東日本からは想像が難しいかもしれませんが、国鉄の分割・民営化前夜ともいうべき1980年代中盤には、車両の新製が最低限に抑制されていました。
そんな中で車両の需給を満たすために多用された手法が既存車両の改造です。急行列車の削減により余剰となった急行形電車や運用の削減された寝台特急電車を地方都市の普通列車に転用したりしました。
その他、中間車を先頭車に改造したり、余剰となった特急電車のグリーン車を東海道線や横須賀線に転用したりしました。
写真のサロ110形350番台は、485系.489系特急形電車のグリーン車を改造したものです。もちろん現在では走っておりませんが、二階建てグリーン車でも混雑時には立席客が常態化している現状からは少し想像が難しい車両かもしれませんね。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 品川駅】

2012/09/23

京浜急行電鉄1000形(1405編成)

京浜急行では、10月に京急蒲田ー糀谷・平和島間の高架化が完成することによってダイヤ改正が実施されます。羽田空港アクセスがより充実し、日中に関しては大きな変化がありますね。
1999年には京急川崎ー金沢文庫間で毎時12本にまで増強された普通は、現行の9本を経て、再び毎時6本の10分間隔に戻りますね。
よりよい輸送サービスを目指して、改善を図っていく京急は素晴らしいと思いますね。不便になりそうな層にも可能な限りフォローをしていますね。
写真の1405編成は、2002年6月に川崎重工で完成したものです。同時期に製造された8連と編成を組み替えて6連を構成できるようになっているそうです。

2012/09/22

東京モノレール1000形(1019編成)

東京モノレール1000形の1019編成は、1964年の東京モノレール開業当時の100形の塗装を再現して営業運転に就いております。
1964年といえば、東京オリンピックそして東海道新幹線開業の年でもありますね。また東京の都心部では、都電が最後の活躍を続けていた時代でもあります。
私が覚えている古い時代の東京モノレールというのは、300形とか500形とかですね。赤にアイボリーの塗り分け、段差の目立つ車内など実用本位の無骨な車両だった記憶がありますね。
写真の1019編成は、1990年6月に日立製作所で完成したものです。既に20年以上活躍していますが、1000形は長年の検討の上に製作された完成度の高い車両のせいか、現時点ではさほど古さを感じませんね。
【撮影:佐野次郎 2012.9.17 大井競馬場前ー天王洲アイル間】

2012/09/19

東京モノレール1000形(1085編成)

東京モノレール1000形は、1989年に第一陣が登場した主力車両で現在96両(6両編成16本)が在籍しております。1000形の製作に際しては、1986年に東京モノレールと車両メーカーである日立製作所で研究会を発足して、研究を進めたそうです。
1000形では先頭車を流線型として、従来の車両からイメージを一新しています。また6両固定編成を採用して、客室面積の増大とランニングコストの低減を図っています。今となっては意外な感じがしますが、以前は2両編成を3本つなげて6両編成にしていたのです。
側窓は大きな1枚固定窓になりました。立ち席でも外が眺められるようになっております。そんなに混雑さえしなければ、利用しやすい乗り物だと思います。一般の鉄道に比べると、高低差が激しく地下区間や速達列車の退避もあり、見どころも満載という感じがしますね。
写真の1085編成は1994年6月に日立製作所で完成したものです。以前の車両は製造後10年から15年で更新されましたが、1000形はより長い期間使用されております。
【撮影:佐野次郎 2012.9.17 天王洲アイルー大井競馬場前間】

2012/09/17

東京モノレール2000形(2021編成)

浜松町駅と羽田空港を結ぶ東京モノレールの最新型車両は、1997年に登場した2000形であります。東京モノレールの経営はJR東日本の傘下にあります。京浜東北線の快速が浜松町駅に停車するようにもなり、わかりやすいですね。
2000形では、乗降扉を両開き式として乗り降りの円滑化を図っております。東京モノレールの車両の座席は凹凸の多い、なにやら独特の配置でしたが、2000形ではかなり整理されてすっきりとした配置に近づいています。
主回路は東京モノレールとしては初めて、VVVFインバータ制御を採用しました。これによって保守の省力化と省エネルギー化が図られました。東京モノレールでは先代の1000形まで全電動車方式を採用していましたが、2000形では付随車2両を導入して軽量化を図りました。
写真の2021編成は、1998年4月に日立製作所で完成したものです。2000形は2012年9月現在4編成が在籍し、1000形と共通運用で使用されております。
【撮影:佐野次郎 2012.9.17 大井競馬場前駅】

2012/09/16

京成電鉄3700形(3758編成)

京成電鉄でも2台目3000形の投入により、「赤電」タイプの3150形・3200形・3300形がずいぶんと置き換えられました。普通列車は大半が3000形での運転となっておりますね。
快速や急行などの速達系の列車では、3700形が中心となって、3600形や3500形などが脇を固める感じですね。さらに新鋭の3050形や都営・北総などの乗入れ車が加わります。
3700形は、車体のデザインが同時期に登場した3400形と良く似ていて面白いですね。3700形の車体がステンレス製、3400形が普通鋼製というのがまた興味深いところです。
写真の3758編成は1996年1月に東急車輌で完成したもので、3700形の3次車に相当します。客室の座席が1人分ずつに区分された個別シートになっています。
【撮影:佐野次郎 2012.8.15 四ツ木ー立石間】

2012/09/15

京成電鉄3400形(3438編成)

近年はJR東日本を中心に鉄道車両の標準化が進み、同じような形の電車ばかりが走る路線が多くなってしまいました。
そんな中にあって京成押上線は、京成・北総・都営・京急の4社直通によって多彩な電車が撮影できる。うれしい路線であります。
この路線を走る車両の中で、私が好きなのは、初代スカイライナーの走行機器を活用して、通勤形電車に改造した3400形ですね。
写真の3438編成は、1995年1月に大栄車輌で完成したものです。当初は6連で完成しましたが、同年3月に中間車を増結して8両編成になっております。
【撮影:佐野次郎 2012.8.15 四ツ木ー立石間】

2012/09/10

京浜急行電鉄2100形(2157編成)

京浜急行2100形の2157編成が、9月に入ってから「あきたこまちEcoRice」のラッピングを施して営業運転に就いております。
ひらたくいえばお米の宣伝をしているわけですが、「青い京急」こと2157編成を使用するのは初めてだと思います。過去には通常の赤い電車に「あきたこまちEcoRice」のラッピングを施していました。
「あきたこまち」の銘柄のお米、美味しいですよね。焼魚かお刺身をメインにみそ汁がありますと、最高に旨いですね。
写真の2157編成は1999年5月に川崎重工で完成したのもので、2100形としては3次車に相当します。2012年3月に京急ファインテック久里浜工場でVVVF装置の更新工事を受けました。

2012/09/09

京浜急行電鉄1500形(1619編成)

私が撮影している鉄道写真のほとんどが、いわゆる「編成写真」と呼ばれる写真です。下調べもより好みもほとんどせず、来る電車来る電車を片っ端から撮影していくというスタイルです。
2009年の元旦からデジタル一眼で撮影を再開し、だいたいこのスタイルでやっています。足かけ4年の間にも過去帳入りした電車がけっこうあって驚きます。
通勤に利用している、京浜東北・根岸線209系、京葉線の201系・205系をはじめ、京王6000系・小田急5000系などです。あれだけたくさん走っていた京急の先代1000形も過去帳入りしてしまいました。
写真の1619編成は、1989年3月に川崎重工で完成したもので、1500形の5次車に相当します。2008年3月に京急ファインテック久里浜工場でVVVF化改造を受けております。

川崎生田緑地スハ42 2047

川崎生田緑地には、D51形蒸気機関車408号機のほか、スハ42形2047号客車も保存されております。スペースの関係からか両車は少し離れて展示されています。
スハ42形客車は、オハ35系客車の派生形式で、オハ35形700~と同じ車体の3等車で台車をウィングバネ式のTR40形としたものです。1948年から50年にかけて140両が製造されました。
ちなみにオハ35系客車というのは1939年から製造されたもので、戦時中の中断を経て戦後にも増備が行われました。使いやすかった客車で国鉄末期まで現役として活躍しました。
写真のスハ42 2047は1948年に日本車輌で製作されたもので、1955年に大宮工場で近代化改造を行っています。1985年3月に水戸機関区で廃車となっています。管理が行き届いているためD51と同様、美しい姿を見ることができます。

2012/09/08

川崎生田緑地D51 408

小田急線の向ケ丘遊園駅から徒歩15分程のところにある生田緑地には、D51形蒸気機関車の408号機が静態保存されています。
川崎市青少年科学館の前ほどに位置しています。管理が行き届き、野外展示ではありますが、非常に良好な状態を維持しております。
ちなみにこの写真、Iphone4Sの内蔵カメラでで撮影してみました。光量が十分な状態で、なおかつ被写体が動かなければ、けっこうきれいに写りますね。
写真のD51形408号機は、1940年4月に日本車輌で完成したものです。新鶴見機関区での活躍の期間が長かったそうで、1970年11月に新鶴見機関区で廃車となっております。

横浜新都市交通2000形(2311編成)

JR根岸線新杉田駅と京浜急行線金沢八景駅間を結ぶ「金沢シーサイドライン」では、1989年の開業以来使用している1000形電車が更新の時期を迎えたため、代替として新型2000形電車の投入を2011年に開始しました。
2000形では車体がステンレス製となり、車体の腰回りを拡大したワイドボディーを採用して、客室面積の拡大を図っています。1000形ではすべてロングシートでしたが、2000形ではクロスシートも採用しています。確かに乗車してみて1000形より広くなったような感じがしました。
2000形の主回路にVVVFインバータ制御を採用しております。こうしたところは電車そのものですが、車輪の代わりにゴムタイヤを採用し、通常は運転士も車掌も乗務しない無人運転です。「ゆりかもめ」と同じシステムですが、正直不思議な感じがします。
写真の2311編成は2011年2月に東急車輌で完成したもので、2000形の第一編成に相当します。2015年度中には全車両が2000形に置き換わる予定です。車両も新しくなり、金沢八景駅も京急線寄りに移設される工事も始まり「金沢シーサイドライン」も新しい時代を迎えつつありますね。

2012/09/07

京成電鉄3000形(3021編成)

津田沼と千葉中央を結ぶ京成千葉線でも3000形の進出が進んでいます。特に日中での存在感が高まっているように感じますね。
3000形は152両が在籍し、京成電鉄では最多勢力を誇ります。面白いことに都営浅草線の直通や本線の特急に使用される8両編成は1本だけで、あとはすべて6両編成です。
そのため本線の普通はほとんど3000形が席巻するようなかっこうになっています。逆に浅草線直通には3700形・3600形・3400形・3050形などがバラエティ豊かに使用されております。
写真の3021編成は、2007年3月に東急車輌(現:総合車両製作所)で完成したもので、3000形の5次車に相当します。

2012/09/04

京成電鉄3500形(3593編成)

私にとって京成電鉄といえば、先代3000形以来の「赤電」の印象が強いですね。なにしろ3000形・3050形・3100形・3150形・3200形・3300形で大勢力をなしていた訳ですから。
といいながらも2台目3000形の大量投入もあって、3300形の一部を除いて過去帳入りしてしまいました。京成本線の普通はほとんど3000形のような感じです。3300形や3500形も走ってはおりますが。
地元民の足に徹する千葉線もけっこう3000形が走っていますね。それでも朝夕は3300形と3500形の存在感がグッと増します。
写真の3593編成は、1982年5月に完成したもので3500形の最終編成に相当します。正面の「普通」表示、看板で表示しているのは珍しいですね。

2012/09/02

新京成電鉄8500形(8514編成)

京成津田沼ー京成千葉間を結ぶ京成千葉線は、速達系の列車の設定もなく、沿線の需要に応じることに徹した印象がありますが、新京成線からの直通列車が乗り入れてきます。
普段は京葉線・武蔵野線などを利用している人でも、天候の関係で両線が利用できない場合には貴重なサブルートになるでしょう。
私も普段は通勤に京葉線を利用しておりますが、何かあった場合には幕張駅から京成千葉線に乗り、京成本線、押上線・都営浅草線・京急線をたどって横浜まで戻ることがたまにあります。
写真の8514編成は1985年1月に日本車輌で完成したものです。新京成電鉄ではN800形と8800形の一部と8500形を京成千葉線への乗入れに充当しております。

千葉都市モノレール1000形(1037編成)

千葉都市モノレールは、千葉みなとー県庁前・千城台間15.2kmを営業している懸垂形モノレールです。懸垂形モノレールとしては、世界最長の路線長だそうです。
懸垂形モノレールといえば、大船と江ノ島を結ぶ湘南モノレールと同じ方式です。この方式には騒音・振動がほとんどないことがメリットとして挙げられていますが、それは外から見た話で、乗車しているとけっこうな迫力があります。
ともあれJR千葉駅から県庁にかけての1号線区間は、都市のまん中をモノレールが走り、なかなか未来的な光景です。まさに子供の頃に想像していた21世紀の光景です。
写真の1000形は、1988年の一次開業時に登場した車両で四次に分けて40両(2両編成20本)が製造されました。初期の車両については新型車両の0形による置換が始まっています。
【撮影:佐野次郎 2012.8.16 葭川公園ー栄町間】