2012/09/29

東海道線の改造グリーン車

昨今の驚異的なペースで新型電車を投入するJR東日本からは想像が難しいかもしれませんが、国鉄の分割・民営化前夜ともいうべき1980年代中盤には、車両の新製が最低限に抑制されていました。
そんな中で車両の需給を満たすために多用された手法が既存車両の改造です。急行列車の削減により余剰となった急行形電車や運用の削減された寝台特急電車を地方都市の普通列車に転用したりしました。
その他、中間車を先頭車に改造したり、余剰となった特急電車のグリーン車を東海道線や横須賀線に転用したりしました。
写真のサロ110形350番台は、485系.489系特急形電車のグリーン車を改造したものです。もちろん現在では走っておりませんが、二階建てグリーン車でも混雑時には立席客が常態化している現状からは少し想像が難しい車両かもしれませんね。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 品川駅】