2013/06/22

東上線9050系〈9151F〉

東急東横線は、2013年3月の副都心線・西武池袋線・東武東上線との相互直通運転開始までは、9000系が残る他は、横浜高速Y500系も含めて5000系列の電車に統一され、同じような電車ばかりが走るようになっておりました。
相互直通運転開始により、東京メトロ・西武・東武の電車が入ってくるようになり、再びバラエティ豊かになりましたが、1972年に登場した東京メトロ7000系を始め、80年代生まれの東武9000系、90年台生まれの西武6000系・東武9050系などベテランが多いのが興味深いですね。
とはいうものの、直通開始によって一番変化したのは副都心線でしょうね。東横線との直通前はなんだかいつも空いていましたが、一気に乗客が増えたような印象があります。東横特急になる急行なんて渋谷はおろか新宿三丁目でもほぼ座ることができません。
写真の9151Fは、1994年10月に東急車輌で完成したものです。9050系は1994年12月の有楽町線新線開業に伴い、2編成が製造されたものです。9151Fは、2009年3月に副都心線直通工事を完了しました。
【撮影:佐野次郎 2013.6.10 東白楽ー白楽間】

2013/06/15

広島電鉄1000形〈1001〉

広島電鉄1000形は、超低床車両の運行路線の拡大と老朽化した車両の置き換えを目的に2013年に導入した最新型車両です。従来超低床車両が運行されていなかった横川ー江波・白島間にも入線します。
5車体連節車の5100形を短縮したような電車ですが、機能性・静粛性・メンテナンス性を向上を目的に、制御装置・補助電源装置・空調装置・車両情報装置を新設計しております。
連節車でありながら車掌台はなく、ワンマン運転に特化した車内配置をとっております。座席配置は、先頭車はクロスシート、中間車はロングシートとなっています
写真の1001は2013年1月に近畿車輛・三菱重工業・東洋電機製造で完成したものです。広島電鉄電車開業100周年記念車両でもあり、開業当時の電車の塗装を模した『アニバーサリー・レッド』と称する赤紫色となっています。
【撮影:佐野次郎 2013.4.22 広電本社前】
1002 2013.4.22 原爆ドーム前ー本川町

2013/06/10

広島電鉄900形〈911〉

広島電鉄では、市内線で使用していた小型の4軸単車を置き換える目的で、1965年から69年にかけて、路線縮小を進めている大阪市電から大型車3形式を譲り受けて750形として導入しました。900形は750形に続く車両として大阪市電2600形を譲り受けたものです。
1969年に大阪市電2600形のうち14両を譲り受けたのですが、2600形は車体長が12.4mの大阪市電でも中型車と呼ばれていた車両群に相当します。大阪市電2600形は、旧型車の電気部品を再利用して、3001形電車とほぼ同じ車体を新製した電車です。
900形の走行機器は、基本的に大阪時代のままです。制御方式はKR-8直接制御器(ダイレクトコントローラー)によって速度制御を行う直接式です。主電動機は三菱電機製の直流直巻電動機MB-245-L(出力38kW)を1両当たり2基搭載しており、駆動方式は吊り掛け式であります。
写真の911号は、1957年に大阪車輌工業で完成した、もと大阪市電2636です。1987年3月に冷房改造を行っております。900形は1977年の千田車庫火災で1両、98年に3両、2000年に1両が廃車となり、現在9両が在籍しています。
【撮影:佐野次郎 2013.4.22 八丁堀】

2013/06/02

広島電鉄800形〈814〉

1983年12月に市内線の最新鋭車として1次車が登場した広島電鉄800形ですが、1997年2月に登場した5次車まで増備が行われました。5次車では、ほぼ同時期に製造されていた連節車の3900形に近いスタイルになっておりますね。
車体は700形と大差がありませんでしたが、省エネルギー、低騒音・低振動をめざして、本格的な高性能車両として設計されたことが長期にわたる増備に結びついたものと想像されます。また1次車の段階から中央扉に設けられた車椅子のスペースも700形と同様進んだものでした。
主制御器は回生制動付きの電機子チョッパ制御で、自動加減速制御をしています。また制御装置も、回生制御を優先して空気制御を補助とする、併用方式の全電気指令式電磁直通制御となっております。
写真の814は、1997年2月にアルナ工機で完成したもので、800形のラストナンバー車になります。連節車がVVVFインバータに移行したあとも、電機子チョッパ制御のまま増備を継続したのは、興味深いところです。
【撮影:佐野次郎 2013.4.22 猿候橋町ー的場町間】
813 1997年2月 アルナ工機 2013.4.22 広電本社前

2013/06/01

広島電鉄800形〈811〉

1992年に製造された809~812の4両が広島電鉄800形の4次車に相当します。デザイン的には805~808とほぼ変わりません。
前面方向幕下にあった横桟と方向幕左右にあった縦桟が廃止され、フロントガラスが完全な1枚構造になっています。またバックミラーの取り付け位置が側面に移りました。
810のみ、緑帯が側面のみやや太くなっており、側面の両端で細くすぼまる形になっています。また、この車両から車内の車両番号銘板文字体が変更となっております。
写真の811号は1992年6月にアルナ工機で完成したものです。4次車は809のみ江波車庫、810~812は千田車庫の配置になっております。
【撮影:佐野次郎 2013.4.22 皆実町六丁目ー皆実町二丁目間】
809 2013.4.22 的場町ー稲荷町間
810 2013.4.23 的場町ー猿候橋町間

広島電鉄800形〈805〉

広島電鉄800形は4次に渡って14両が製造されましたが、1990年に製造された805から808の4両が3次車に相当します。
車体の基本的な構成は、1983年に登場した1次車から共通ですが、前面周りのデザインが3800形の後期車に準じたものになっています。前照灯や尾灯が角型になっていることから、それがよくわかります。
また側面の窓枠がこのグループから黒枠になっています。デザイン的にも平滑に見えていい効果を出しているように思います。
写真の805は、1990年9月にアルナ工機で完成したものです。805から808の3次車はいずれも江波車庫の所属となっております。
【撮影:佐野次郎 2013.4.23 猿候橋町ー的場町間】
806 2013.4.22 猿候橋町ー的場町間
807 2013.4.23 原爆ドーム前ー紙屋町西間
808 2013.4.23 的場町ー猿候橋町間