2020/10/31

新宿線10-000形(10-230F)

そろそろ撮影に出かけてもよいのではないかと思っているのですが、実際に休みの日になると、家でゆっくりしていることが多いですね。ともすれば入手するだけで満足しがちであった鉄道書もじっくりと味わうこともできます。
デジタルの一眼を入手して撮影を再開したのが2009年ですが、過去に撮影した写真を見直してみると、既に姿を消した形式もあります。京急の先代1000形や相鉄7000系、小田急5000系などですが、都営地下鉄新宿線の10-000形も2018年に姿を消しました。
10-000形は新宿線の初代の車両で、開業前の1971年に試作車が完成して三田線で試験されました。新宿線開業の1978年から97年まで増備が行われ、224両(8両編成28本)が製造されました。
写真の10-230Fは1988年5月に近畿車両で完成したもので、10-000形の4次車に相当します。新製当初から冷房装置を搭載していました。撮影後に行先表示のLED化が行われました。2016年9月に廃車となりました。
【撮影:佐野次郎 2019.7.19 笹塚駅】

2020/10/18

相模鉄道9000系(9705F)

 1990年代半ばに少しだけ通勤で相模鉄道の横浜ー海老名間を利用していました。当時は海老名行が急行、いずみ中央行きが各停というシンプルなダイヤでした。朝の急行海老名行は、運転本数が多いために二俣川まではゆっくりとした運転でした。
 車両については、6000系・7000系が主力を占め、1本だけの存在だった3000系も健在でした。8000系・9000系が最新型で、クロスシートは仕事に疲れて帰るときにはありがたく感じたのを覚えています。
 あとは海老名駅ホームの駅そばで食べるカレーライスが美味しかったことも覚えています。カレーといえば、横浜駅近くにもベイリーフというカレーのお店があり、ときどき行っていました。どちらも現存しないのは残念ですが。
 写真の9705Fは、1996年5月に東急車輌で新製されたもので9000系の3次車に相当します。2013年にインバータ装置を更新し、2016年11月にリニューアル工事を終えてYNB塗装になっています。
【撮影:佐野次郎 2011.11.13 鶴ヶ峰ー西谷間】

2020/10/17

相模鉄道7000系(7712F)

 撮影に出かけるのを再開するとしたら、最初に行きたいのが相模鉄道です。20000系の増備車が営業運転入りしていますし、8000系のリニューアル編成も1本が登場しました。10000系のリニューアル編成も近いうちに営業運転入りすることでしょう。
 鉄道車両としてはオリジナリティがあり、インパクト抜群なYNB(ヨコハマネイビーブルー)の車両が増えていく中で、かつての主力車両であった7000系は既に引退し、新7000系も11月には完全引退することになります。
 7000系は通勤電車として実用本位なデザインですが、ボタンで開閉できる大きな1段下降式の側窓など独自の特徴もある電車でした。車体の側面に寄せた前照灯や、高運転台構造を採用したための小さめの正面窓、大型の列車種別表示など前面スタイルがまた個性的です。
 写真の7712Fは、1982年3月に日立製作所で完成したものです。2019年5月に廃車となりました。7000系も姿を消しましたが、写真の撮影場所も都心直通工事のために踏切が廃止され、撮影はできなくなりました。

2020/10/11

JR桜木町ビル 110形蒸気機関車

 2月に東急田園都市線の撮影に出かけて以来、コロナ禍により撮影のための外出は控えておりましたが、ようやく新作を撮影しました。といいましても通帳の繰り越しとウォーキングを兼ねた外出の途中に立ち寄ったJR桜木町ビルで、しかもスマホによる撮影です。
 2020年6月から現在の場所で展示されている110形蒸気機関車ですが、1961年から2019年8月まで長きにわたって青梅鉄道公園で展示されていたものです。当時は内部構造がわかるように車体の一部が切り開かれた状態で展示されていました。
 私にとって最初の鉄道書であった保育社のカラーブックス「蒸気機関車」の表紙を飾っていたのも、青梅時代のこの機関車です。撮影は広田尚敬さんです。ですので私が初めて対面した蒸気機関車ということになります。
 110号機関車は1871年イギリスのヨークシャー社で完成したもので、1形式1両の存在です。1923年に保存することが決まり、青梅鉄道公園が開園する前は大宮で保管されていました。

過去の記事から
青梅鉄道公園110

2020/10/10

東京急行電鉄8500系(8615F)

新玉川線の建設にあわせて登場し、長らく田園都市線の主力として活躍してきた8500系の置換えも2020系の導入により本格化しております。2020系は今年度に20編成にまで増えますので、8500系もあわせて運用を離脱する編成が出ております。
JRでいえば、国鉄時代の103系と同時期に製造された8500系をずいぶんと長く引っ張ったように感じます。とはいうものの東横線でも5050系が導入される前は、8000系の更新を行いながら長期間使用していました。
東急でも、8090系・8590系・7600系・7700系とここ10年で姿を消した系列が出ています。東横線は5050系、田園都市線は2020系・5000系、目黒線は3020系・5080系・3000系、大井町線は6020系・6000系・9000系、池上・多摩川線は7000系・1000系に集約されました。
写真の8615Fは、1975年10月に東急車輌で完成したものです。当初は5連でしたが、中間車を増備して10連になりました。行先表示のLED化、先頭車へのスカート設置などが行われました。2020年8月に営業運転を退き、廃車になりました。