2020/09/27

小田急先代5000形(5061F)

 小田急電鉄もいよいよ複々線化が完成し、新たな時代へと踏み出した感があります。コロナ禍により、一時的には雌伏を余儀なくされるでしょうが、数年もすれば勢いを再び取り戻すことでしょう。
 私が少しだけ知っている90年代の小田急といえば、いつも混雑している路線という印象でした。海老名と本厚木の間だけの利用がほとんどでしたが、急行はいつも異様に混雑しているという印象でした。
 車両についても小田急顔の2600・4000・5000・5200形が全盛で、少し毛色の変わった9000形も健在でした。2000形が最新車両でありました。ロマンスカーは3100形も健在で、一度新宿から本厚木まで利用したことがありました。
 先代5000形は1969年から77年にかけて製作されました。写真の5061Fは、1971年4月に東急車輌で完成し、2010年9月に廃車になるまで使用されました。二代目の5000形が登場した今では、懐かしい電車という印象です。
【撮影:佐野次郎 2009.5.3 読売ランド前駅】

2020/09/26

東京急行電鉄1000系(1021F)

 東急池上・多摩川線で現在使用されている1000系は、1991年から93年にかけて製造されたグループが中心になっています。古い電車が中心に使用されていた印象のある池上・目蒲線(当時)のサービス改善に貢献した電車といえるでしょう。
 車体長18メートル・3扉の車体は、先に登場した東横線9000系を一回り小さくしたようなスタイルになっています。直線基調の簡素なデザインですが、同時期に製造されたJRの205系同様、車内も明るく感じられる好感のもてる電車だと私は思います。
 VVVFインバータ制御機器の更新時期にかかっているため、2編成が機器を換装して1500番台に編入されています。おそらく今後も編入改造が行われて、池上・多摩川線は7000系と1000系1500番台に揃えられていくのではないでしょうか。
 写真の1021Fは1993年2月に東急車輌で新製されたものです。ワンマン運転対応準備工事、集電装置のシングルアーム式パンタグラフへの換装、行先表示のLED化などが行われました。7700系が長く活躍していたので新しい車両と思っていた1000系も大ベテランですね。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 御嶽山ー久が原間】

2020/09/20

東急池上・多摩川線1000系1500番台(1508F)

 東急池上線・多摩川線の車両は共通で、雪ケ谷検車区に7000系45両(3両編成15本)、1000系48両(3両編成16本)が配置されています。1000系のうち7編成は、日比谷線直通用だった編成を短縮して1500番台に改造したものです。
 車体は従来の赤帯に代えて緑の濃淡の帯を巻いています。また車内の化粧板も交換されて木目調になっています。いずれも7000系にイメージを揃えたものです。また正面の列車種別表示をなくして車番を表示するようになりました。
 電装品は7000系と同等の新品に換装しています。IGBT-SIV一体型のVVVFインバータ制御になりました。また3両編成への短縮に伴い、五反田方の制御車を電装化して制御電動車にしました。このため新形式デハ1500形ができています。
 写真の1508Fは、1990年9月に完成した1008Fを、2015年6月に東急テクノシステムで1500番台に改造したものです。8編成あった日比谷線直通編成ですが、1500番台化されたのは7編成で1506Fが欠番になっています。

【撮影:佐野次郎 2019.9.2 御嶽山ー久が原間】


2020/09/13

東急池上・多摩川線7000系(7109F)

休日は家で過ごすのが常態となり、休日の外出といえば実家の買い物・掃除、体力維持のためのウオーキング、通院、日用品の買い物くらいです。休日に電車に乗るということがなくなっています。平日は仕事に行きますが、やはり電車の利用は定期券の区間そのものとなります。
たまには普段利用しない電車に乗って気分転換を図ってみたいものです。路線によって雰囲気がやはり異なります。東急池上線は閑静な住宅地を沿線に多く抱えるせいか、なかなか雰囲気のいい路線です。
多摩川線も入る蒲田駅は堂々たるターミナル駅の風情です。地下鉄になる前の東横線渋谷駅を小さくしたような感じです。ずいぶんと高い位置にある五反田駅も独特の雰囲気です。最近は池上駅が再開発でガラリとイメージを変えたそうですね。
写真の7109Fは、2017年11月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。7000系も45両(3両編成15本)が揃い、7700系を代替しました。今後しばらくは1000系のリニューアルを少しずつ進めていくのでしょう。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 御嶽山ー久が原間】

2020/09/05

鉄道ピクトリアル誌の私鉄特集増刊号


 コロナ禍を受けて2月を最後に撮影に出かけることを控えておりますので、私の鉄道趣味は、鉄道書を読み込む「読み鉄」が中心になっております。知識を仕入れてなおかつ整理していくいい機会になると思っています。

「鉄道ピクトリアル」はベースになる資料として毎号購入しておりますが、別冊・増刊号もたいていは購入しています。なかでも大手民鉄を特集する増刊号が年1冊ほど発売されるのを楽しみにしています。

運転や車両についても詳細に掲載されますが、経営や現場での仕事の仕方にも触れられていて視野が広がります。そして時間軸も広く取られ過去についても興味深い記事が掲載されています。情報の質量とも圧巻ではないでしょうか。

以前はいわゆる積読で、入手しただけで満足してしまっていた部分があったのですが、撮影の時間が減った分を鉄道書を読み込むことにあてております。これから鉄道書は購入は慎重に、購入したら徹底的に読み込んでいきたいと思います。

2020/09/04

東急東横線5050系(4107F)


今年は大変な年になる、とか新たな時代とか、未曽有の、などなどといった表現は、毎年というかずっと言われ続けていることでありますが、このコロナ禍は数十年後の日本史の教科書には載っているような気がします。

東京一極集中と、何十年も言われ続けていて三密を避けなさいという。感染拡大防止のためには当然ですが、三密を前提としてやってきたライフスタイルの中では大変革が求められます。結果として社会の様々な部分に影響が出てくることでしょう。

乗客が減少しているJR東日本でも、終電の繰り上げを表明しました。うなづける施策だと思いますが、これも様々な影響を及ぼすことでしょう。急速に拡がったテレワークもまた衝撃的です。

写真の4107Fは、2012年11月に総合車両製作所で完成したものです。東急東横線の特急・急行に使用される5050系4000番台ですが、10連になったことと車番以外は8連の5050系と変わりがないように見えますね。

【撮影:佐野次郎 2019.9.23 都立大学ー自由が丘間】