2019/09/29

京王線7000系(7724F)

現在ではスタンダードとなった銀色の車体の通勤電車ですが、1985年に登場した国鉄205系電車の登場が、そのきっかけとなったと思います。山手線に新型の電車が入るということで話題になったのを覚えております。
その後東急9000系や小田急1000形など次々とステンレス製の通勤電車が登場しましたが、今までのステンレス製の電車と違うのが、側面がビード加工と呼ばれる凹凸の少ない形状になったことです。
京王7000系も途中からビード加工の車体に変更になり、よりスマートなスタイルとなりました。イニシャルコストの低減に重きを置いた205系と異なるところは、戸袋窓が残されていたことでしょうか。
写真の7724Fは、1990年2月に東急車輌で完成したものです。当初は8両編成でしたが、1996年3月に日本車輌で中間車2両が完成し、京王では初の10両貫通の固定編成となりました。2009年2月にVVVFインバータ制御化されています。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

過去の記事から
山手線205系
東急大井町線9000系(9001F)
小田急1000形〈1091F〉

2019/09/28

京王線7000系(7428F)

今となってはJR東日本を初め首都圏の通勤電車のほとんどは、銀色の車体にラインカラー帯というスタイルが一般的となっています。1980年代までさかのぼりますと、国鉄の103系をはじめスチール製の電車が主流で、ステンレス製の銀色の電車は少数派でした。
首都圏では、傘下に東急車輌を擁する東急電鉄の7000系(先代)・8000系・8500系、京成の3500形・3600形、東武の10000系、そして京王の7000系・3000系といったところが数少ないステンレス製の電車だったと思います。これらの車両も寄る年波には勝てず、姿を消しつつあります。
当時のステンレス製の電車の特徴は、側面のコルゲートと呼ばれるギザギザというか凹凸であります。詳しいことはわかりませんが、強度維持か何か構造上の理由で必要とされた加工だと思います。現在のステンレス製電車の側面は平滑になっています。
写真の7728Fは、8連の7714Fとして1986年11月に東急車輌で製造されたものです。2004年2月に制御装置をVVVFインバータ制御に更新しました。2010年11月に編成組換を行い10連化して、あわせて一部車両を改番し7728Fとなりました。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

過去の記事から
東急田園都市線8500系(8625F)
東急池上・多摩川線7700系(7906F)
京成3500形(3509編成)
京成3600形(3648編成)
東上線10000系〈11005F〉
井の頭線3000系〈3779F〉

2019/09/25

京王線7000系(7423F)

京王電鉄の7000系は、2019年4月の時点で170両が在籍していますが、その中に2両編成5本10両が含まれています。関東の大手私鉄では、2両編成の電車は珍しいですね。京王電鉄では競馬場線でのワンマン運転など2両編成のニーズがあるのでしょう。
7000系の2両編成は、1994年に製造されましたので、短編成の電車としては新しいほうです。東武の8000系・10000系の2両編成はさらに車齢が高いです。西武にはさらに新しい30000系に2両編成があります。
京王電鉄でも近年6両+4両の8000系の中間運転台を撤去して10両固定編成にしています。分割・併合運用が減少しているからですが、傾向としては10両固定編成がふえていくのでしょう。
写真の7423Fは、1994年11月に東急車輌で完成したものです。2009年7月には、制御装置をVVVFインバータ制御に換装しました。7000系または9000系の8両編成と併結して10両で運用に就いております。
【撮影:佐野次郎 2019.8.16 明大前駅】

2019/09/22

京王線7000系(7701F)

私と京王線の関わりといえば、大学1年の頃、体育の授業で多摩地区にあったキャンパスに行ってから、サークルの部室に行くためにめじろ台から乗って、笹塚で新線に乗り換えてそのまま市ヶ谷まで都営新宿線を利用していたことが一つ。
それから同じく大学1年の頃、アルバイトをしていたカレー屋の親会社だったことです。カレー屋そのものは今でも盛業中ですが、私がアルバイトをしていた飯田橋の店舗はずいぶん前に閉店したと思います。
昭和63年当時の京王線は6000系が主力で、5000系も各駅停車を中心に最後の活躍を続けていました。また当時では新鋭の7000系は各駅停車中心に使用されていたので、めじろ台から利用するのには6000系ばかりが走っていたように思います。
写真の7701Fは、1984年3月に東急車輌で完成したもので、7000系のトップナンバーに相当します。2009年6月に制御装置を界磁チョッパ制御からVVVFインバータ制御に換装して内装もリニューアルしています。現在では各停だけではなく、特急・準特急にも使用されております。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

過去の記事から
京王線6000系〈6717F〉
京王線6000系〈6714F〉

2019/09/21

京王線5000系(5735F)

2010年7月以来、久しぶりに京王線の撮影に出かけてきました。お目当ては新型5000系電車でしたが、8月に撮影に出かけた際には下調べが甘く撮影することができませんでした。9月になってから再訪問し、今回は撮影することができました。
5000系は、京王電鉄のTVCMにも登場している車両で、座席を特急電車のような進行方向向けと、一般的な通勤電車のような通路向けと切り換えることができます。これは追加料金を支払うことで着席が担保される「京王ライナー」に充当するための機能です。
既に東武鉄道では、東上線の「TJライナー」として着席サービスが定着しています。京王電鉄でも画期的なサービスの導入だと思います。先代5000系も印象的な車両でしたが、二代目5000系もエポックメイキングな車両になっています。
写真の5735Fは、2017年12月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。5000系は50両(10両編成5本)が在籍していますが、京王線では少数派である上に都営新宿線の直通運用に従事しているため、撮影していてもなかなか現れない車両です。
【撮影:佐野次郎 2019.9.14 代田橋ー明大前間】

2019/09/18

東京メトロ東西線15000系(15114F)

東京メトロ東西線でもっとも新しい電車は、2010年に登場した15000系です。東京メトロでは、2006年に登場した有楽町・副都心線で使用されている10000系に続く新型車両です。
15000系の特徴は、幅1.800mmと幅広の乗降口です。激しい混雑の続く東西線において、乗降時間の短縮に効果があるとされ導入されました。山手線や京浜東北・根岸線、横浜線では6扉車が近年廃止されましたが、東西線ではワイドドア車が継続されます。
東西線では朝のピーク時に15000系と05系ワイドドア車を集中して走らせて混雑緩和を図っているそうです。おそらく高架区間を走る間に乗客がどんどん増えて満員になるのでしょう。
写真の15114Fは2017年2月に日立製作所で完成したもので、15000系の2次車に相当します。15000系は1次車13編成が05系初期車の代替を目的として製造されましたが、2次車3編成は輸送力増強を目的として製造されました。
【撮影:佐野次郎 2019.8.15 高円寺駅】

過去の記事から
有楽町・副都心線10000系(10101F)
東西線15000系(15101F)
千代田線16000系〈16103F〉

2019/09/15

東京メトロ東西線07系(07103F)

私が東西線を通勤に利用していたのはごく短い期間で、撮影にも出かけていない頃でしたが、有楽町線用に製造された07系が東西線に転用されていたことには気がつきました。丸みを帯びた正面形状は駅でも目立ちました。
7000系が長期に渡って製造された有楽町線でも個性的なスタイルの07系は目立ったと思いますが、34編成が製造された7000系に比べて、6編成の07系は1編成だけが製造された千代田線の06系同様の少数派ということになります。
車両を共用する副都心線整備に伴い、有楽町線にもホームドアを導入することになり、扉位置が異なる07系は有楽町線では使用できなくなりました。そこで東西線に5000系代替と輸送力増強を目的として転用されたわけです。
写真の07103Fは、1994年9月に日本車輌で完成したもので、07系の2次車に相当します。2006年11月に東西線に転用され、2018年8月にB修繕を受けています。B修繕の施行により、行先表示がフルカラーLEDになるなどの変化が見られます。
【撮影:佐野次郎 2019.7.16 阿佐ヶ谷駅】

過去の記事から
千代田線06系〈06101F〉
東西線07系(07102F)

2019/09/14

東京メトロ東西線05系(05116F)

今から12年くらい前だと思いましたが、少しの間東京メトロ東西線を通勤で利用していました。新橋でJRから銀座線に乗り換え、さらに日本橋で東西線に乗り換えて南砂町までを利用していました。
さいわいにして混雑するのとは逆の利用でしたので、ゆったりと利用していましたが、逆方面は大変な混雑だと感じました。浦安を筆頭に沿線の開発が進み、旺盛な輸送需要があるのが伺えました。
東西線では混雑への対応策として、出入り口の寸法を拡げたワイドドア車を1991年から一部に取り入れています。この頃に登場した多扉車のほとんどが使命を終えている中、東西線では新型15000系でもワイドドアを採用しています。
写真の05116Fは、1992年4月に川崎重工で完成したもので、ワイドドアを本採用した05系の5次車に相当します。2015年4月には大規模修繕を受け、制御装置や車内設備を更新しています。あわせてラインカラーの帯のデザインも新しくなりました。
【撮影:佐野次郎 2019.8.15 高円寺駅】

東西線05系〈05105F〉
東西線05系(05117F)
東西線15000系(15101F)

2019/09/11

東京メトロ丸の内線02系(02119F)

今から四半世紀以上前の話になりますが、私が大学に通い始めた頃、JRで根岸線ー東海道線ー中央線が一番早く着くのにも関わらず、根岸線ー東急東横線ー半蔵門線ー有楽町線で通学しておりました。少し遠回りですが、東横線内でゆっくり本を読むためでした。
そして本が好きなもので、学校帰りに九段下あたりを通って神田の書店街にもよく行っていました。書店街からの帰りには後楽園駅から丸の内線に乗って、赤坂見附で銀座線に乗り換えて渋谷に出て東横線に乗り継いでいました。
その頃は普通鋼製の赤い丸の内線の電車も健在でした。赤坂見附では対面ホームで銀座線に乗り換えることができ、便利です。東横線では8000系が主力で、日比谷線直通には7000系も残り、田園調布ー多摩川園間では目蒲線の旧型が並走しておりました。
写真の02119Fは、1992年8月に日本車輌で完成したもので、02系の5次車に相当します。2013年10月にB修と呼ばれる大規模な修繕工事を終えて、制御機器や車内設備を新しくしました。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 後楽園駅】

2019/09/08

東京メトロ丸の内線2000系(2104F)

池袋ー方南町・荻窪間を結んでいる東京メトロ丸の内線ですが、通勤経路からは遠い路線ということもあり、ずいぶんとご無沙汰しておりました。前回撮影に出かけたのは2009年ですから10年を経ての再訪となりました。
新形2000系電車が今年に入ってからデビューしましたが、かなりのハイペースで投入されておりますので、置換対象となる02系も含めて今のうちに撮影しておかなければと思い、重い腰をあげて再訪した次第です。
2000系は最新型の車両ですが、銀座線の1000系と同様アルミ車体全面にラッピングを施しております。これは開業時の300形・500形などかつて活躍していた車両へのオマージュでもあるでしょう。丸の内線にちなんだ車端部の丸窓もしゃれています。
写真の2104Fは、2019年3月に日本車輌で完成したものです。2000系は53編成の製造が予定されており、02系の全編成を代替することになります。既に2101Fから2110Fまでの10編成が営業運転入りしているようです。
【撮影:佐野次郎 2019.9.2 後楽園駅】

過去の記事から
地下鉄博物館301号
https://sanojiro.blogspot.com/2010/03/301.html
丸の内線02系〈02143F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2009/11/0202143f.html

2019/09/07

小田急電鉄30000形(30251F)

小田急のロマンスカーの中で最古参の車両となるのが、1996年から99年にかけて70両(6両編成・4両編成各7本)が製造された30000形になります。まだまだ新しい車両だと思っていましたが、既に20年以上活躍しており時の流れの早さを感じさせられます。
小田急のロマンスカーでは、1957年に登場した先代3000形以来、3100形・7000形・10000形と続いた連接車をやめて、一般の通勤車・御殿場線直通用の20000形と同様のボギー車となりました。
車体も高くなり、天井高のある広々とした空間が作り出されました。箱根に向かう行楽輸送だけでなく、着席通勤のニーズに対応して新しい市場を開拓した車両ともいえます。60000形では地下鉄乗入れを実現して多目的ロマンスカーをさらに発展させました。
写真の30251Fは、1996年1月に日本車輌で完成したもので30000形の1次車に相当します。2016年12月に日本車輌でリニューアル工事を終え、車体改修・照明のLED化、走行機器の換装による信頼性の向上と更なる省電力化が行われました。
【撮影:佐野次郎 2019.8.16 梅が丘駅】

過去の記事から
小田急30000形(30051F)リニューアル前
https://sanojiro.blogspot.com/2011/09/3000030051f.html
小田急30000形(30054F)
https://sanojiro.blogspot.com/2012/10/3000030054f.html
小田急電鉄30000形(30057F+30257F)
https://sanojiro.blogspot.com/2018/08/3000030057f30257f.html

2019/09/04

小田急電鉄60000形(60253F)

小田急電鉄のロマンスカーの魅力は、レベルの高い車両が複数形式存在していることにあると私は思います。50000形・60000形という二枚看板に、70000形という新たな看板車両が加わりました。
中でも60000形は、地下鉄に直通できるという新しいコンセプトのロマンスカーで、行楽特急にも着席通勤サービスにも高い品質で対応できる素晴らしい車両です。まさにマルチロールなロマンスカーといえるでしょう。
それにしても小田急は撮影していて、魅力あふれる路線です。ロマンスカー、東京メトロ・JR東日本から乗入れてくる車両、個性が異なる複数形式が併存している一般形車両と、多彩な車両が高頻度で運転されています。
写真の60253Fは2009年11月に日本車輌で完成したもので、60000形の2次車に相当します。2012年3月から「あさぎり」(当時・2018年3月から「ふじさん」)にも充当され、20000形・JR東海371系の代替の役割も果たしました。
【撮影:佐野次郎 2019.8.16 梅が丘駅】

過去の記事から
小田急電鉄60000形(60251F)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/09/6000060251f.html
小田急電鉄60000形〈60254F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2013/02/6000060254f.html
小田急電鉄60000形(60255F)
https://sanojiro.blogspot.com/2018/08/6000060255f.html
小田急電鉄20000形(20001F)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/09/2000020001f.html
JR東海371系〈シスX1編成〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/08/371x1.html

2019/09/01

小田急電鉄70000形(70052F)

今年で50歳となります私にとって、小田急ロマンスカーといえば、NSE3100形やLSE7000形の印象が強いです。小田原から箱根登山鉄道に入って、箱根湯本まで直通する展望座席付きの赤い連接車のイメージです。
その発展形ともいえる1987年に登場したハイデッカーのHISE10000形を経て、2004年に満を持して登場したVSE50000形で小田急のロマンスカーは究極の姿に到達したと思っておりました。
さにあらず、2018年に7000形の残り2編成を代替するために登場したGSE70000形では、連接車をやめましたが、LSE7000形までのロマンスカーをイメージさせる赤い車体や大きな窓など、完成形と思われたVSE50000形より更なる進化を遂げているように思います。
写真の70052Fは、70000形の第2編成で、2018年6月に日本車輌で完成したものです。私にとっては今回が初めての撮影となりました。GSEが遠くから近づいてくる姿にはまだまだ見慣れていないせいか独特の印象があります。
【撮影:佐野次郎 2019.8.16 梅が丘駅】

過去の記事から
小田急電鉄7000形〈7003F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2013/01/70007003f.html
小田急電鉄10000形(10001F)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/09/1000010001f.html
小田急電鉄50000形〈50002F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2011/01/5000050002f.html
小田急電鉄70000形(70051F)
https://sanojiro.blogspot.com/2018/08/7000070051f.html