2011/10/23

東京地下鉄07系(07102F)

東京メトロ東西線の07系は、もともと有楽町線の輸送力増強を目的として、1992年から94年にかけて60両(10両編成6本)が製造されたものです。窓配置が7000系・10000系と異なり、有楽町線と共通運用を行う副都心線のホームドアに対応できないため、2007年・2009年の2回に分けて東西線に転属してきました。
車体は、アルミ合金製の無塗装車体で前面デザインは丸みを帯びた新しいスタイルとなっています。室内は座席幅を1人あたり450mmに拡幅するなどの改良を施しています。07系の仕様は同時期に製造された03系・05系の増備車にも反映されました。
主回路はVVVFインバータ制御を採用し、電動車比率を10両編成で4M6Tに下げています。台車についても、次世代の標準型となることを目指して新規に設計されました。また車両の運転制御に関わる情報を集中管理するためTIS(車両制御情報管理装置)を導入しています。
写真の07102Fは、1992年11月に川崎重工で完成したもので07系の1次車に相当します。2007年10月に有楽町線での運転から外れ、和光検車区で休車となっていましたが、深川検車区に転属し、2009年3月から東西線での運転に就いています。