東武伊勢崎線・東急東横線と直通運転を行っている日比谷線では、開業以来3000系電車を使用していましたが、1988年から03系電車への置換えが行われました。ちなみに3000系にはクーラーはついておりませんでした。
03系の車体は、アルミ合金製で無塗装です。日比谷線のラインカラーはシルバーで車体と同じ色ですので、帯の周囲にダークブラウンとアイボリーを配して、アクセントをつけています。客室内は暖色系の配色でまとめていますが、窓も大きく明るい客室となりました。
制御装置は、高周波分巻チョッパ制御を採用して、車両性能と保守性の向上を図っています。この制御装置は、銀座線の01系で初めて採用されたものです。制御の高度化によって03系では8両編成で4M4Tと、電動車の比率を下げています。
写真の03106Fは1989年12月に日本車輌で完成したものです。新製後20年を経ても古さは感じませんが、幕式の行先表示なのが今となっては貴重な感じがしますね。