2011/10/08

京浜急行電鉄800形(811編成)

京急800形は1978年から1986年にかけて7次にわたって132両が製造されました。登場の背景には、700形のように4扉で混雑時間の乗降時間が短縮でき、かつ先代1000形なみの加減速性能を持つ普通列車専用車両が切望されていたことがありました。3両もしくは最大6両編成での使用が想定されておりました。
全溶接構造の鋼製車体で当初は窓周りを白く塗り分けた華やかな色調となりました。また側窓を大きく取り間柱も細く取るなど700形に比べると軽快感のあるデザインとなりました。客室内も明るい暖色系を多用しております。
制御装置は界磁チョッパ制御のACRF-H1200-770A、主電動機は出力100kWの複巻電動機KHM-800、補助電源装置はBL-MGのTDK-3320Aです。台車はTH-800、冷房装置はCU-123/CU71、集電装置はPT43E5-Mを装備しています。
写真の811編成は1979年11月に川崎重工で完成したもので800形の2次車に相当します。当初は3連でしたが、1986年8月に東急車輌で中間車3両を増備して6両編成となっています。2014年8月に廃車となりました。