東京メトロ東西線では、新形式15000系の投入に伴い、05系に廃車が発生しています。初期形のチョッパ制御の車両が60両、既に廃車になっています。このうち30両はインドネシアに売却され、第二の人生を送ることになりました。
05系のチョッパ制御車でも、ワイドドアで製造された編成については、今後も引き続き使用されます。東西線でワイドドアが採用されたのは、ラッシュ時の乗降時間を少しでも短縮するためですが、東西線では混雑駅での階段配置も一定でないため、整列乗車にも影響の少ないワイドドア車を編成全体に採用するという手法が取られました。
新形式の15000系でも、ワイドドアを採用していますね。東西線は現在でも有数の混雑路線です。もともと混雑する路線だったうえに、東葉高速鉄道が開通しています。京葉線に分散する以上にベースとなる乗客が増え続けています。
写真の05117Fは、1992年5月に川崎重工で完成したもので、05系の5次車に相当します。初代の5000系の印象が強いせいか、05系の初期のスタイルは、非常に洗練されていると感じます。