2019/08/31

小田急8000形(8266F)

私にとって小田急電鉄といえば、20代半ばに一時期通勤で海老名ー本厚木間を利用したりしましたが、いつでも混雑している路線という印象がありました。1990年代半ばとなりますが、急行箱根湯本行きや、営団6000系による本厚木発着の準急がありました。
ついに2018年3月に東北沢ー和泉多摩川間の複々線化が完成したことで、いつも混雑している小田急線の姿も大きく様変わりしました。一言でいえば、余裕を持って多様な列車を運行しているように感じました。
新しい小田急の中での最古参の車両は8000形となります。1982年に登場した車両ですので、JRでいえば201系と同世代の電車となります。小田急では新型5000形の導入が具体化していますので、これから8000形の代替が進んでいくでしょう。
写真の8266Fは1987年2月に登場したもので、6連の6次車でかつラストナンバーに相当します。新製当社から車内は暖色系の配色でまとめられていました。2007年5月に車体修繕と3000形同等の走行機器に更新を行いました。
【撮影:佐野次郎 2019.8.13 和泉多摩川駅】

2019/08/28

E233系2000番代(マト4編成)

常磐線の各駅停車は、東京メトロ千代田線と相互直通運転をしており、初代は103系1000番代、続いて203系電車を使用しておりました。203系と試作車的位置づけで1編成のみ在籍していた207系900番代を代替したのが、E233系2000番代です。
常磐線の電車は、もともと千代田線の終点となる代々木上原までの運転で小田急線には乗り入れていなかったのですが、2016年3月のダイヤ改正から小田急線に乗り入れるようになりました。同時に小田急4000形も常磐線に乗り入れるようになっています。
それまでは常磐緩行線の車両を撮影しようと思ったら、金町駅あたりまで出る必要がありましたが、今では小田急線内で撮影できます。もっとも向ヶ丘遊園までが基本的な運転区間なので撮影場所は限定されますが。
写真のマト4編成は、2010年9月に東急車輌で完成し、松戸車両センターに新製配置されたものです。E233系2000番代は、地下鉄乗入れ用という特殊な目的のため、E233系の中では唯一拡幅車体を採用せず、前面デザインも貫通路を設けるための独自のデザインです。


過去の記事から
203系100番代〈マト67編成〉
207系900番代〈マト71編成〉
小田急電鉄4000形(4066F)

2019/08/25

東京地下鉄16000系(16127F)

私は小田急線を撮影するときには、百合ヶ丘駅を降りて少し歩いた線路沿いや、読売ランド前駅を降りてここもまた少し歩いた線路沿いで主に撮影しておりました。それはロマンスカーを筆頭にバラエティあふれる車両が高頻度でやってくるからでした。
中でも1時間に数本やってくる東京メトロ千代田線の車両の撮影を楽しみにしておりました。ほとんどは大ベテランの6000系でしたが、徐々に新鋭の16000系が増えてくるのも楽しみの一つでした。
長年にわたる小田急線の複々線化がようやく完成した2018年3月のダイヤ改正で、千代田線直通列車は、成城学園前・向ヶ丘遊園までの準急・各停が基本となり、多摩急行がなくなりましたので、百合ヶ丘や読売ランド前では簡単に撮影できなくなりました。
写真の16127Fは、日立製作所笠戸工場で完成したものです。16101F~16105Fまでは貫通路を中央に配置していましたが、運転士の右側の前方視界を改善するために16106F以降は6000系同様に左寄りに変更されています。

2019/08/24

京浜急行新1000形(1661編成)

京浜急行新1000形は、2017年度の増備車からステンレス車体に塗装を施すようになりました。無塗装化によるコストダウンがステンレス車体採用のメリットの一つですから、これは珍しい事例だといえます。
2002年から2006年にかけて製造された新1000形は、アルミ車体に塗装を施していますが、普通鋼製の車体と外観からは区別がつきません。新1000形のステンレス車への塗装については、塗装の質感が少し違うように思います。
それはエナメルっぽい、光沢を帯びた塗装のように見えます。車端部のクロスシートが復活したことともあわせて、車両としての魅力はより高まったといえるでしょう。狙い通りに京急のイメージアップに貢献できる車両といえますね。
写真の1661編成は、2019年3月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。1661編成の就役に伴い、800形827編成が入れ替わりに廃車となりました。新1000形は増備が長期間に渡るため、既に初期製造車の更新が始まっています。
【撮影:佐野次郎 2019.7.19 生麦駅】

過去の記事から
京浜急行800形(827編成)
京浜急行新1000形(1001編成)
京浜急行新1000形(1025編成)
京浜急行新1000形(1057編成)

2019/08/21

京浜急行新1000形(1655編成)

2019年6月に最後の1本となっていたリバイバルカラーの823編成が廃車となり、1978年から活躍を続けてきた800形も引退しました。これで京急の営業用車両は、600形・新1000形、1500形、2100形の4系列に整理されました。
私は823編成の引退直前に撮影も賑わうと思いましたので、京急の撮影は遠慮していました。久しぶりに京急の撮影に出かけたのですが、やはり新1000形の中でもステンレス車体に塗装を施した最新グループが急速に増えたと感じました。
首都圏の通勤電車は、銀色の電車がほとんどですので、鮮やかな塗装を施した電車は撮影がより楽しくなります。京急も新1000形が圧倒的な多数といえども、2002年以来長期に渡る製造で、大小の差異があって見飽きることのない形式です。
写真の1655編成は、2019年2月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。2018年度の設備投資計画によって本編成を含む新1000形42両(6両編成7本)が増備され、ホームドア導入による800形の代替が加速しました。
【撮影:佐野次郎 2019.7.19 生麦ー京急新子安間】

過去の記事から
京浜急行800形(823編成)
京浜急行800形(826編成)

2019/08/18

京浜急行新1000形(1805編成)

最近購入した鉄道書に、「著者は、日帰りで行ける場所に撮影に出かけ、来るものは拒まず撮影し、職業生活との両立を果たしていた。」という記述を見つけました。まったく同感です。
無理はしないで、マイペースでコツコツとやるのが、趣味が長続きする秘訣のように思います。撮影に出かけるのは月に数回ですが、欲張らずに安全第一で、撮影を楽しみたいと思っています。
私事ですが、結婚して5年になりました。お小遣い制を導入したことにより、撮影機材の新規購入は止まり、鉄道書の購入も厳選するようになりましたが、家内の理解もあり鉄道趣味は順調に継続できています、
写真の1805編成は、2016年2月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。今のところ4両編成3本のみが在籍する新1000形の1800番台車ですが、この1805編成のみ私にとっては今回が初の撮影となりました。
【撮影:佐野次郎 2019.7.19 京急鶴見駅】

過去の記事から
京浜急行新1000形(1801編成)
京浜急行新1000形(1809編成)

2019/08/17

E233系8500番代(ナハN36編成)

現在南武線を走る電車は、支線の205系を除いてE233系に統一されています。撮影する上でのバリエーションは減少してしまいましたが、2014年8月にE233系8000番代が投入されるまでは、205系・209系が使用されていました。
205系には、南武線に新製投入された生え抜き組と、山手線にE231系500番代が投入されたことで転入してきたグループがあり、転用組には山手線の11両から南武線の6両に短縮したために、中間車を先頭車に改造した車両がありました。
209系にも、南武線に新製投入された生え抜き組と、京浜東北・根岸線からの転用組がありましたが、どちらも数編成ずつの少数派でした。209系0番台が新製投入されたのは、京浜東北・根岸線と南武線だけということになります。
写真のナハN36編成は、2017年3月に青梅・五日市線用の青670編成を転用して、0番台から8500番代に改番したものです。2008年3月に新製されたもので、半自動ドアの押しボタンも残っています。8500番代の投入により南武線のE233系化が完了しました。


過去の記事から
南武線205系〈ナハ2編成〉
南武線205系〈ナハ43編成〉
南武線205系(ナハ51編成)
南武支線205系1000番台
南武線209系2200番台(ナハ53編成)
南武線E233系8000番台(ナハN22編成)https://sanojiro.blogspot.com/2019/05/e2338000n22.html

2019/08/14

EF66形100番代(123号)

私にとって電気機関車といえば、ブルートレインの先頭に立つものだという印象が強いです。特に東海道線で活躍するEF65形500番代・1000番代は、子供の頃貪り読んだ鉄道書で強い憧れを持ちました。
今ではブルートレインはなくなってしまいましたので、もっぱら貨物列車を牽引する姿を注目することになります。近所の根岸線では、EF210形やEH200形が大いに活躍しています。
貨物の大動脈の役割を果たしている武蔵野線では、さらに多くの形式の機関車が活躍しています。なかでもEF66形の0番代は、27号機を除いて廃車となってしまいましたが、比較的新しい100番代はまだまだ活躍を続けることでしょう。
写真の123号機は、1990年11月に川崎重工で完成し、吹田機関区に新製配置されたものです。比較的新しいとはいっても、既に30年選手。100番台にも運用を離脱する車両が出てきているようです。

2019/08/11

205系(ケヨM65編成)

今ではかなりの数が廃車となったり、インドネシアに譲渡されたりしている205系電車は、国鉄時代の1985年に山手線に量産先行車40両(10両編成4本)が投入されたのが最初でした。
国鉄の厳しい経営環境に対応するため、イニシャルコストの低減に努めた車両だったといえそうです。JR東日本では山手線に続き、横浜線・南武線・埼京線・中央総武緩行線・京浜東北線・相模線・京葉線・武蔵野線と続々と新製投入されていきました。
表現を変えると、中央快速線の主力であった201系に近いサービスレベルの車両をなるべく低予算で揃えたいということでしょうが、205系の車内は明るく、座席にも少しゆとりが感じられ、いい電車だと私は思っています。
写真のM65編成は、1991年10月に川崎重工で完成したものです。205系の新製車としては、最後のグループとなります。京葉線・武蔵野専用の205系は前面デザインが新しいものになりましたが、京葉線の車両の一部は宇都宮・日光線に転用されました。

2019/08/10

205系(ケヨM28編成)

武蔵野線では、中央・総武緩行線からE231系0番台・209系500番台が転用されていることにより、既存の205系の淘汰が進んでいます。武蔵野線を退いた205系はインドネシアに譲渡され、通勤電車としての活躍を続けるそうです。
武蔵野線では、1991年に205系40両(8両編成5本)を新製投入した他は、長らく103系を主力として使用していました。山手線にE231系500番代を投入したことによって余剰となった205系を活用して武蔵野線の103系を代替したわけです。
今回も山手線にE235系を新製配置して、中央・総武緩行線にE231系500番代を転用し、玉突きでE231系0番台・209系500番代を武蔵野線に転用することになります。既に約半数の武蔵野線205系の代替が済んでいるようです。
写真のケヨM28編成は、1988年3月に川崎重工で完成し、山手電車区に新製配置されたものです。2005年6月には中間電動車をVVVF化改造して5000番代に改番し、8連に短縮した上で京葉車両センターに転属してケヨM28編成となったものです。

2019/08/07

E231系0番代(ケヨMU5編成)

府中本町ー東京・南船橋(一部海浜幕張)間を結んでいる武蔵野線ですが、想像以上に混雑している路線だという印象があります。運転本数との兼ね合いもありますが、ラッシュ時の西船橋ー南船橋間などは酷い混雑です。
その武蔵野線ですが、山手線に新型E235系電車が投入されたことで、もと山手線用のE231系500番台が中央・総武緩行線に転用され、玉突きでE231系0番代と209系500番代が転用されて、205系の置換えが進められています。
私としては久々の武蔵野線の撮影でしたが、E231系0番台が既に主力となっている印象を受けました。新製から約20年を経過していますが、205系よりも車体幅が広がり収容力が増しているのは利用客にはメリットがあると思います。
写真のケヨMU5編成は、2001年4月に新津車両製作所で三鷹電車区B28編成として完成したものです。2018年11月に長野総合車両センターで転用改造を受け、京葉車両センターに転属したものです。その際に中間車2両は廃車となっています。

2019/08/04

209系500番代(ケヨM75編成)

山手線にE235系電車を投入することで余剰となるE231系500番代は、中央・総武緩行線に転用されています。それで余剰となる中央・総武緩行線の209系500番代・E231系は川越・八高線と武蔵野線に転用されます。
武蔵野線では、中央・総武緩行線から8編成の209系500番台が転用されました。2010年から11年にかけて京葉線から転用された3編成とあわせて、11編成の209系500番代が活躍を続けることになりました。
209系500番代は、1998年から2000年にかけて中央・総武緩行線で使用されていた103系電車を置き換えるために10両編成17本が製造されたものです。私としては2000年から2009年にかけて最大5編成が京浜東北・根岸線で活躍していたのが印象深いです。
写真のケヨM75編成は、2000年1月に新津車両製作所で完成し、習志野電車区に新製配置されたものです。車両基地統廃合で三鷹電車区C512編成となりました。2019年4月に秋田車両センターで機器更新・武蔵野線転用工事を終え、京葉車両センターに転属しました。

2019/08/03

東急大井町線6000系(6102F)

大井町ー溝の口間を結んでいる東急大井町線の急行に使用されている6000系電車6編成のうち2編成にQ-SEAT車1両が組み込まれました。2019年4月に2両の中間車が新製され、2019年5月に6101F、続いて6102Fが営業運転を再開しました。
Q-SEATとは平日夜間に、400円の追加料金で利用できる着席サービスです。JRの通勤電車のグリーン車のようなものといえばわかりやすいですが、必ず着席できるのがミソです。先行する東武東上線のTJライナーがより近い内容ですね。
追加料金を払ってもいいから座って通勤したいというニーズはかなりあると思います。首都圏の通勤電車の混雑はまだまだ激しいものがありますので。反面無駄なお金は使いたくないという考えもありますので、できれば追加料金不要の電車の混雑緩和が理想です。
写真の6102Fは、2008年3月に東急車輌で完成したものです。当初は6連でしたが、2017年8月に中間車1両を増備して7連化されました。今回のQ-SEAT車1両の組込みは6020系2編成の予備車確保が目的です。
【撮影:佐野次郎 2019.7.18 等々力ー尾山台間】

過去の記事から
東急大井町線6000系(6101F)
東急大井町線6000系〈6103F〉
東急大井町線6020系(6121F)