2011/10/15

東武鉄道10030系(11664F)

東武鉄道10030系は、10000系のマイナーチェンジ車に相当し、1988年から96年にかけて製造されたものです。伊勢崎線でも、東上線でもよく見かける電車です。
車体はステンレス製ですが、8000系の更新車に似たデザインに変更されるとともに、側面の凹凸が少ない構造になっています。なんとなく同時期に製造されていたJRの205系電車に似た印象を受けます。座席の奥行きも近年の50000系列の電車よりも、ゆったりしています。
主回路は界磁チョッパ制御で、電力回生ブレーキも装備しています。台車はJRの205系電車などと同様に、ボルスタレス台車を採用しています。既にVVVFインバータ制御の通勤電車が量産されていた時期ですので、やや保守的な仕様の電車とはいえそうですね。
写真の11664Fは1994年11月に東急車輌で完成したものです。浅草に向う区間準急として走る姿を撮影しました。