観光だけではなく、ビジネスや通勤での利用に重点を置いているため、前面の展望席もなく、また連接車ではなく4両と6両に分割可能なボギー車の10両編成として輸送力を増強するなど、3000形SEから10000形Hiseまでのロマンスカーとは毛色の異なる車両です。
ロマンスカーらしからぬロマンスカーではありますが、車内の空間は広々として落ち着いたもので、快適に利用できる電車だと思います。そして少々料金を追加しても座って通勤したいというニーズに正面から応えたことは高く評価するべきだとも感じています。
写真の30057F+30257Fは、1999年6月に川崎重工で完成したもので、30000形の3次車に相当します。7000形・10000形・20000形が既に引退しましたので、この30000形のオリジナルスタイルが現役ロマンスカーの最古参ということになります。
【撮影:佐野次郎 2018.8.14 百合ヶ丘ー読売ランド前間】