2018/08/11

東京地下鉄03系(03102F)

東京メトロ日比谷線の03系電車は、1988年度から94年度にかけて製造されました。開業当時から使用していた3000系電車を置き換え、新型のATC(保安装置)への対応を図り、また冷房化によってサービスの向上を図った車両です。
車体は長さ18m・片側に三か所の出入口を設けた軽量アルミ製で、やや前面の傾斜したデザインは通勤電車としては非常に優れたものではないかと思います。後継となる13000系の登場により、廃車が進行中ですが現在でもデザインに古さは感じられません。
1990年から93年までは、混雑緩和を目的として前後2両ずつの出入口を五か所に増設した編成が登場しました。これは日比谷線には、ホームの前後に階段を設けた駅が多いために編成の両端の混雑がより激しかったからだそうです。
写真の03102Fは、1988年6月に日本車輌で完成したもので、03系の1次車に相当します。脱線事故のため損傷した8号車を2000年3月に廃車し、代替車を2001年9月に新製しています。2012年3月に大規模修繕と制御装置の更新が行われました。

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