1980年に営団地下鉄半蔵門線用の車両として8000系が登場しました。千代田線6000系・有楽町線7000系を基本とした車両で、主回路は電機子チョッパ制御を継承し、現在では主流となっているボルスタレス台車を採用しました。
車体は軽量アルミ製で、6000系以降の流れを汲んでいます。前面は縁取をつけて、前照灯も角型・縦型でシャープな印象となりました。側面は大型の一段下降窓を採用してスッキリとした見付です。
主回路は現在では更新によりVVVFインバータ制御に換装されています。新製当初にはなかった冷房装置も装備しています。車内には情報案内装置も設置され、最新型車両に近い水準に改良が施されています。
写真の8103Fは、8103~8403、8803が1981年3月に日本車両で、8503・8803が1981年9月に東急車輌で完成し、8両編成として投入されました。1988年7月に冷房改造が行われました。1994年8月には日本車輌で8603・8703が完成し、10両編成となりました。2006年1月には、制御装置更新と大規模修繕を受けております。