2011/09/05

小田急電鉄20000形(20001F)

1991年3月のダイヤ改正で、3000形SE車によって運転されていた新宿ー御殿場間の急行「あさぎり」を新宿ー沼津間に延長し、特急に格上げしました。JR東海との相互乗入れ協定に基づいて、製作されたのが20000形電車です。
座席は10000形同様にハイデッカー構造を基本として、さらに中間2両にダブルデッカーを導入して、特別席(JRにおけるグリーン車)を採用するなど、豪華な仕様となっています。当時は日本経済が絶好調だったころです。
特急車両としては3000形以来の連接構造を採用せず、通勤電車と同様のボギー車になっています。走行機器に関しては10000系に準じたものになっております。JR線内での120km/h運転に対応できるようブレーキ装置の増圧機能を付加しています。
写真の20001Fは1990年12月に日本車輌で完成したものです。バリアフリー法への対応が困難なこと、「あさぎり」の利用状況の面から去就が注目されるところです。