2011/09/04

小田急電鉄20000形(20002F)

 1991年3月のダイヤ改正で、JR東海の御殿場線に乗り入れていた特急「あさぎり」を沼津まで延長すると同時に20000形電車2編成が製造されました。20000形と371系の登場により、初代ロマンスカーの3000形の残り2編成も遂に引退することになりました。
 20000形はJR東海との相互乗り入れ協定に基づいて設計されているため、車内設備は371系と揃えられています。ハイデッカーを基本として、二階建て車両も2両編成に組み込まれています。当時の好況を反映した豪華な車内となっています。
 小田急のロマンスカーとしては初めてのボギー車となり、また機器は7000形や10000形を基本として実績のある手堅い技術でまとめられています。ちなみにJRのグリーン車に相当するスーパーシートには、小形の液晶テレビがついていました。既に撤去されたのですが、JR東日本の651系のグリーン車にも以前はついていた当時はやりの装備です。
 写真の20002Fは1991年2月に川崎重工で完成しました。特急「あさぎり」での運用が中心ですが、特急「はこね」などにも使用されています。

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