小田急1000形電車は各駅停車の8両編成化と千代田線乗り入れ用の9000形の代替を目的として、1988年から1992年までに160両〈4両編成19本・6両編成6本・8両編成1本・10両編成4本〉が製造されました。
車体は小田急の電車としてははじめて軽量ステンレス製で、車体幅は千代田線での運転に対応した寸法で、裾絞り形になっています。窓配置は8000形と同じで、戸袋窓や妻窓も設けています。車内は8000形の後期形に準じたもので、暖色系の配色になっています。
制御方式はGTOサイリスタ素子によるVVVFインバーター制御で、主電動機は出力175kWの三相誘導電動機MB-0526-Aを装備しています。また台車は空気ばね台車FS534/FS034形を装備しています。
写真の1091Fは1992年1月に日本車輛で完成したものです。小田急電鉄としては初めての10両固定編成です。