2010/05/04

西武鉄道2000系(2535F)

 西武新宿線では、1963年から1967年までに192両〈4両編成48本〉が製造された701系電車を長らく主力として使用していましたが、701系の老朽代替を実施するのに際して製造された2000系電車はマイナーチェンジを行ったので新2000系と呼ばれています。
 まず正面デザインについては、正面窓は視界改善のため曲面ガラスとなり、方向幕のあたりにブラックでアクセントを入れているので顔つきが従来の2000系とは異なります。また側窓は1段下降式となり、戸袋窓も設けられました。その他乗客の体格の向上に合わせて、天井や出入口の寸法を少し大きくしたり、車体の腐食を防止するために溶接方法の改善を行ったりしています。
 主回路は従来車と同様に界磁チョッパ制御を採用し、台車もFS372系を装備しています。1988年から1992年までに314両が製造されました。新宿線だけでなはく池袋線にも投入されています。
 写真の2535Fは1989年10月に東急車輌で完成したものです。新宿線用としては新旧あわせて308両もの2000系電車が配置されています。急行・各駅停車とあわせてよく走っている電車です。