2010/05/05

西武鉄道30000系(38101F)

 西武鉄道30000系電車は、2008年から新101系や301系の置換えを目的として製造されています。30000系の設計コンセプトは、「~人にやさしく、みんなの笑顔をつくりだす車両~」だそうで、「スマイルトレイン」という愛称がつけられています。
 車体は20000系に続いてアルミダブルスキン構造を採用しています。アルミ車体でも前頭部はFRPや普通鋼製という電車が多いですが、30000系はリサイクルを考慮して前頭部もアルミ合金でできています。これはモノアロイ化と呼ばれる手法です。
 主回路はIGBT素子を使用したVVVFインバーター制御で、もちろん省エネ化を図っています。装置の小型化や静音化をさらに進めています。車内のデザインは「たまご」をモチーフとした丸みを帯びたものです。車体幅や天井高さも従来の車両より拡大されており、最新型の電車らしくテレビ〈正式には車内案内表示装置です〉もついてます。
 写真の38101Fは2008年3月に日立製作所で完成したものです。30000系としては1次車に相当します。日立製作所が力を入れているA-Trainに属する車両で、その他のA-Trainには西武20000系や東武50000系、東京メトロ10000系などがあります。