2010/05/06

小田急電鉄5000形(5056F)

小田急電鉄では、3000形・4000形といった新形車両の製造により、写真の5000形のような「小田急顔」と呼ばれる電車が急速に数を減らしています。とはいうものの4両編成は比較的残っており、新宿方ではまだまだ走る姿を見ることができます。
5000形は1969年から77年にかけて60両〈4両編成15本〉が製造された電車です。車体は既に全車が引退した2600形に準じたものですが、地下鉄乗り入れ車両並みの防火対策や前面の平滑化などの改良を行っています。また1990年から98年にかけて車体修理が行われました。
主回路は抵抗制御で、最高速度は120km/hとなっています。台車は空気ばね台車FS375/FS075を装備しています。中高速域での加速性能を重視した電車ですので、現在も快速急行など高速運転を行う系統に使用されています。
写真の5056Fは1970年10月に日本車輛で完成したものです。5000形としては2次車に相当します。貫通扉に設けた行先表示や小窓の種別表示など今となってはレトロな装備を残す一方で、パンタグラフは最新のシングルアーム式に更新されています。