2010/02/21

京王電鉄3000系(3779F)

 京王電鉄3000系は、1962年から88年にかけて145両〈5両編成29本〉が製作されました。製造年次により細かい改良が重ねられたとはいえ、25年もの長期に渡り製作された稀有な電車です。
 3000系の先頭部分の上半分は強化プラスチック製ですが、編成ごとに色を変えてアクセントにしています。「レインボーカラー」とも呼ばれましたが、編成ごとに色を変えるのは後継の1000系にも引き継がれています。
 井の頭線の主力として活躍してきましたが、1995年から1000系の新製により廃車が始まっています。廃車された車両の中には地方鉄道に売却されて活躍している車両もあります。18m級と車体が小さいので地方鉄道では使いやすいのです。
 既に井の頭線3000系は10両が残るのみとなっており、2011年度に井の頭線のATC使用開始後に引退する予定です。写真の3779Fは1988年3月に東急車輛で完成した最終増備車で軽量構体を採用しています。