2010/02/06

東京地下鉄8000系(8112F)

 1980年に東急田園都市線と相互直通運転を行う営団半蔵門線用として8000系電車が登場しました。6000系・7000系を基本としていますが、直線を強調したデザインとなって側窓は1段下降式となり、車内の天井は平天井となっています。
 またクーラーを搭載するための準備工事も行われていました。その頃はまだ営団地下鉄としては電車にクーラーをつけるとトンネル内の温度が上がるため電車にはクーラーを付けないという方針でしたが、結局は方針を転換して電車にクーラーをつけることにしたのでしょう。
 ちなみに現在の鉄道車両では主流になっているボルスタレス台車を初めて実用化した車両でもあります。外観上は6000系・7000系の流れを汲んでいますが、機器の操作は極力東急に近付けており、運転台のマスコンは東急8500系と同じくワンハンドル式になっています。
 写真の8112Fは1987年9月に川崎重工で完成し、暫定的に深川検車区に新製配置されて東西線で使用されました。1989年の半蔵門ー三越前間の延長に際して鷺沼検車区に転属して、本来の半蔵門線用となっています。