2010/02/09

東京急行電鉄9000系(9007F)

 9000系では東急電鉄では初めてVVVFインバーター制御方式とボルスタレス台車を採用した電車であり、1986年から91年にかけて主に東横線用として製造されました。
 東急電鉄の車両の流れを変えた電車だということがいえるでしょう。1988年に9000系を小型にしたような1000系が日比谷線乗り入れ用に登場し、1992年には田園都市線向けの2000系が9000系そっくりの風貌で登場しました。
 当時は切妻のデザインともあいまって実用本位の電車だという印象を受けましたが、最新の5000系に比べると座席も柔らかく、今となってはゆとりのようなものを感じます。
 写真の9007Fは1988年3月に東急車輛で完成し、長津田検車区に新製配置されました。9000系では唯一5連で新製され、新製以来一貫して大井町線で使用されています。東横線から転用された9002F、9009Fとは異なり、先頭車のスカートは装備されていません。パンタグラフに関してはシングルアーム式に換装されています。