2010/02/19

相模鉄道9000系(9703F)

 相模鉄道9000系は現在新塗装への塗り替えが進められています。もともと車体全体に塗装を施していたこともあり、新しい塗装も自然な感じがします。
 9000系は8000系より3年遅れて登場した電車ですが、1999年まで両系列は並行して製作が行われました。当時ビジネスの世界では「リストラ」が声高に叫ばれていましたが、鉄道車両の世界では標準化が進む今とは異なり、ほぼ同じ性能の電車をメーカー別に2系列並行して製造するようなことが行われていたのでした。今なら発注量をまとめて単価を下げようとするでしょう。
 バスの車体がメーカー別に同じデザインだとしても別に怒る人はいませんが、もし電車のデザインがどの会社でも同じだったら、趣味としては正直云ってあまり面白くないでしょうね。今は電車の標準化が 進んでいますが、その前に似たような動きがあったのは終戦後です。2010年となる現在は終戦後とは比較できないでしょうが、確かに厳しい時代ではあると感じます。
 写真の9703Fは9000系としては2次車に相当し、1995年3月に東急車輛で完成したものです。新塗装化された現在方向幕はLED化されましたが、パンタグラフは菱形のままになっています。