京浜急行600形は、1995年3月に2次車として603編成~605編成が製造されました。私などは京浜急行の600形といえば、先代の湘南スタイルの2扉・クロスシートで2000形の前に快速特急に使用されていた電車の印象が強いです。
1994年に登場した現在の600形があえて600形を名乗ったのは、クロスシートの車両を地下鉄乗り入れ運用にまで拡げるということで、当時の経営層のメッセージが込められているように思うのですが考えすぎでしょうか?
そういえば、新1000形の導入当初、ステンレス車体全盛の中で、塗装を施したアルミ車体の電車を投入するのは、「総合的な判断」によるものだといっていましたが、新1000形もステンレス製に移行した今となっては、当たり前のことではありますが、経営層の判断もときどきにより変化するものだと感じます。
写真の603編成は、1995年3月に東急車輛で完成したものです。2007年3月に京急ファインテックでロングシート化改造を行っています。