京浜急行600形は地下鉄乗入れ用の3扉車でありながら、最初は向い合わせの座席を備えた電車として製造され、首都圏では珍しく着席サービスを優先した珍しい電車でした。
結局は向い合わせの座席は通常の長い座席ほど乗客が乗れないため、600形の8両編成はすべて通常の座席に改造されていまい、今では新1000系と同等の電車として使用されています。
600形の前面デザインは、2100形と新1000形にも取り入れられていますので、京急のスタイルの流れを変えた電車だということができます。また1995年の快速特急の120km/h運転開始に備えて、ダンパーという特急用車両に用いられる揺れ防止装置を装備しています。
写真の601編成は1994年3月に東急車輛で完成しました。京急ファインテックで2007年12月に座席のロングシート化改造、2009年に更新修繕を行っています。