川崎生田緑地には、D51形蒸気機関車408号機のほか、スハ42形2047号客車も保存されております。スペースの関係からか両車は少し離れて展示されています。
スハ42形客車は、オハ35系客車の派生形式で、オハ35形700~と同じ車体の3等車で台車をウィングバネ式のTR40形としたものです。1948年から50年にかけて140両が製造されました。
ちなみにオハ35系客車というのは1939年から製造されたもので、戦時中の中断を経て戦後にも増備が行われました。使いやすかった客車で国鉄末期まで現役として活躍しました。
写真のスハ42 2047は1948年に日本車輌で製作されたもので、1955年に大宮工場で近代化改造を行っています。1985年3月に水戸機関区で廃車となっています。管理が行き届いているためD51と同様、美しい姿を見ることができます。