西武鉄道9000系は、リサイクル電車であることを示すマークをかかげて営業運転に就いております。9000系は101系電車の初期形の電気部品を再利用して、新2000系と同等の車体を新製してできた電車です。
これは、いわゆる「車体更新」と呼ばれる手法です。昭和50年代の国鉄ではもう少し活用すべき手法ではなかったかと思います。具体的には取替時期を迎えていた101系・153系・181系の走行機器を再利用して地方都市用の短編成の近郊型電車を製造するのです。
もっとも105系や119系電車の製造に際して、一部部品の再利用が実際に行われておりましたし、JRになってから165系電車を更新した107系電車が登場しました。西武鉄道9000系は、さらに主回路を最新のVVVF制御に更新しましたのでリサイクルを徹底していますね。
写真の9102Fは1994年5月に西武所沢工場で製造されたものです。2007年3月に東急車輌でVVVFインバータ化工事を完了しております。