2022/08/25

西武鉄道2000系(2007F)

2000系は駅間距離が短く、平坦区間を走行する新宿線用として開発された車両です。西武鉄道では101系電車のように車体の長さが20mでドアが片側3か所という通勤電車を長く製造しており、20m・4扉の車両は401系(国鉄モハ63形)以来久々に導入されました。
西武では初めての直流複巻電動機・界磁チョッパ制御・電力回生ブレーキを装備した「省エネ電車」となりました。前面も長く続いた非貫通スタイルを脱して、正面に貫通扉を設けています。ちなみに戸袋窓は最初からついておりません。
制御装置は界磁チョッパ制御のMMV-HTR20D、主電動機は出力130kWの直流複巻電動機HS-835-Hrb/TDK-8030-A、補助電源装置はMG-117S(AS)です。台車はFS-372A/FS-072、集電装置はPT7116C-1を装備しています。
写真の2007Fは1977年7月に西武所沢車輌工場で完成したもので、2000系の1次車に相当します。1983年12月に8連化、2001年8月に更新修繕、2009年3月にシングルアーム式パンタグラフへの換装を完了しました。長きにわたり新宿線で活躍しましたが、2022年4月に廃車となりました。

2 件のコメント:

  1. 佐野次郎さん こんばんわ 亀次郎です。
     「2000系という新型が出たから乗りに行こう」と西武好きの親戚と当時は普通上石神井行きでしたか?乗りに行った事を思い出します。今までに無かったスタイルですが、グローブ形の通風器というのも西武スタイルを残していたのは初期型2000系ですね。
     しかし、走行音がどこかで聞いた音。そう東急8500系とそっくりなのです。

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  2. 亀次郎さん、コメントありがとうございます。
    2000系が登場する前の西武の電車は、有名な101系の他にも701系・801系・501系〈二代目〉といった101系に似た外観の電車がたくさん活躍していましたね。
    登場時の2000系は西武の電車としては非常に新鮮な印象をもって受けとめられていたように思います。
    グローブ形の通風器は、国電の103系や101系により見慣れたものでしたが私鉄での採用例は珍しいですね。今でも走っているのは西武2000系くらいではないでしょうか?

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