E235系1000番代は横須賀・総武快速線で使用しているE217系の置換えのため製造が進められている車両です。山手線用のE235系を基本としていますが、近郊形タイプとなりますので、2階建てグリーン車を組み込んでいることやトイレの設備があることなどの相違点があります。
車体は軽量ステンレス製でsustina構体を採用しています。山手線用のE235系ではドア部にラインカラーの着色をしていましたが、ホームドア未整備の路線でのわかりやすさを考慮してE217系と同様にスカ色の識別帯を横方向に貼るようになっています。
制御装置はSiC-VVVFインバータ制御のSC104A、主電動機は出力140kWのMT79、補助電源装置は待機二重系SIVのSC107Aです。台車はDT80/TR273系、集電装置はPS33H、冷房装置はAU737/AU742系、列車情報管理装置INTEROSを装備しています。
写真のクラJ-06編成は2021年1月に総合車両製作所新津事業所で完成したものです。E235系1000番代は最終的に745両(11両編成51本・4両編成46本)を導入する計画になっています。