みなとみらい線の開業にむけて、1988年に正面貫通扉を設けた制御電動車10両を新製して既存の8090系とあわせた90両を、6M2Tの8両編成である東横線の8590系5本と3M2Tの5両編成である大井町線の8090系10本に再編成しました。
しかし東横線への新形5050系電車の投入が進んだことにより、8590系は押し出され、大井町線と田園都市線に転用されました。大井町線には8090系10編成が長く活躍していましたので、あとを追うような形で8590系3編成が転用されてきました。
制御装置は界磁チョッパ制御のMMC-HTR-20F、主電動機は出力130kWのTKM-80、補助電源装置はGTO-SIVのINV029-B0です。台車はTS807B・TS-815D/E、集電装置はPT-7108B、冷房装置はRPU-2304C/HC・RPU-3016を装備しています。
写真の8693Fは1988年11月に先頭車2両が東急車輛で完成したものです。2006年8月から大井町線で運用されました。2013年7月に廃車となり、デハ8593・デハ8693の2両が富山地方鉄道に譲渡され、それぞれモハ17483・モハ17484となって2両編成で使用されています。