E217系は1994年12月のダイヤ改正で、30両(基本11両編成・付属4両編成各2本)が営業運転を開始しました。1999年11月までに745両が製造されましたが、現在では後継のE235系1000番代への置換えが進んでいます。
E217系は近郊形では初の4扉車となりました。付属編成は全車ロングシートとなっています。209系と同様に片持ち式の腰掛を採用し、ラッシュ時対策として中間ににぎり棒を設けています。側窓には熱線吸収ガラスを採用して、カーテンを省略しております。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC88、主電動機は出力95kWのMT73、補助電源装置はIGBT-SIVのSC89です。台車はDT61B/TR246B、集電装置はPS28A、冷房装置はAU720Aを装備しています。
写真のクラY102編成は1994年8月に川崎重工で完成したものです。E217系の1次車に相当し、F-52編成として5連に組み替えられて国府津車両センターに転属し、東海道線で使用されていたこともあります。2008年2月に東京総合車両センターで機器更新を完了しております。