50050系は東上線用の50000系をベースとして、東京地下鉄半蔵門線・東急田園都市線との相互直通運転に使用する車両としたものです。50050系は5M5Tの10両固定編成で、中間に運転台のある30000系を地上線に転用し旧型車両を代替することになりました。
車体はアルミ合金製のダブルスキン構体とし、前頭部と車体側面にアクセントとしてシャイニーオレンジを配しています。腰掛は大型の袖仕切を設けたロングシートで、一人当たりの幅を460mmとしています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のVFI-HR2820F/VFI-HR1420L、主電動機は出力165kWのTM03、補助電源装置はIGBT-SIVのINV146-G0です。台車はTRS-03M/TRS-03T、集電装置はPT7112-A、冷房装置はRPU-15005を装備しています。
写真の51058Fは2006年12月に日立製作所で完成したものです。地下鉄乗入れ用の機器は地下鉄乗入れ運用から撤退した30000系から転用しました。側面の固定窓を簡易開閉式に改造しています。