2022/08/06

小田急電鉄1000形(1066F)

1000形は8000形の後継として1987年度から1992年度にかけて製造されたもので、小田急の通勤車では初めてステンレス車体となりました。新製から既に四半世紀を経過し、老朽化や体系列に比べて性能面での見劣りも目立ち始めてきたため、2014年度から4両編成を手始めに車体修理・機器更新が行われました。
更新に際して、行先表示を幕式からフルカラーLED式に換装し、客室内照明と前照灯をあわせてLEDに換装しています。側窓は熱線吸収ガラスに交換し、カーテンを廃止すると同時に、冷房装置の能力向上を図っています。また側扉上部には17インチLCD2画面による車内情報案内装置を設置しています。
制御装置はSiCーVVVFインバータ制御のMAP-198-15V267、主電動機は出力190kWのMB-5157-A、補助電源装置はIGBT-SIVのSVH210-4075Aです。台車はFS534/FS034、集電装置はPT7113-B、冷房装置はCU195CA、列車情報管理システムTIOSを装備しています。
写真の1066Fは1990年2月に日本車両で完成したもので、1000形の4次車に相当します。千代田線乗入れには未対応で製造されました。2014年11月に車体修理と機器更新を完了しています。またTASCを後日搭載しています。