西武鉄道6000系は、西武鉄道としては初めての10両固定編成で新製された車両です。ステンレス車体とVVVFインバータ制御による省エネ車両となっています。1992年から98年にかけて250両(10両編成25本)が製造されました。そのうち18編成を有楽町線との相互直通運転に使用し、7編成は西武線内専用として西武新宿線で使用していました。
2008年6月に開始した副都心線直通に備えて、23編成に対応工事が行われました。外観としては前面のFRP部分がシルバーから白色に変更され、識別は容易でした。また行先表示はフルカラーLEDに換装されました。空調に関しても乗務員による手動だけでなく、マイコンによる自動モードの導入により空調管理がより的確にできるようになりました。
列車情報管理装置(TIS)を導入し、情報の一元管理・冗長性の向上・配線の削減などを実現しています。副都心線での運転に必要な装備として、ATO装置・ワンマン運転用装備を追設しています。運転台についても、ワンハンドルマスコン・TISモニタの装備など一新されました。
写真の6114Fは1995年7月に東急車輌で完成したもので、6000形の4次車に相当します。2017年7月にVVVF更新工事を完了しています。2013年3月から東急東横線・みなとみらい線に直通運転を開始し、東横線でもよく見られる車両となっています。