3000形は小田急の通勤車のなかで最大勢力を誇りますが、なかでも6両編成は27本と最多の編成数となっています。去る3月のダイヤ改正では小田原線の町田ー新松田間の急行運用が増えたり、江ノ島線の各停が藤沢で系統分割されたりと注目を集めます。
3000形の車体はストレート形状で、2次車からは戸袋窓がありません。3次車以降はスカートの形状が異なります。腰掛は片持ち式のバケットシートで、袖仕切りは大型のものを備えています。各側扉上にはLCD式の車内案内表示装置を装備しています。
制御装置はIPM-VVVFインバータ制御のMAP-198-15V115/MAP-198-15V116、主電動機は出力190kWのMB-5102-A、補助電源装置はIGBT-SIVのINV146-E0です。台車はTS-1026/TS-1027、集電装置はPT7113-B、冷房装置はCU710、列車情報管理システムTIOSを装備しています。
写真の3277Fは2006年5月に日本車両で完成したもので、3000形の7次車に相当します。7次車では行先表示が正面・側面ともにフルカラードット式LEDに変更されました。また優先席の腰掛部分に握り棒が設けられました。