2022/08/07

小田急電鉄1000形(1092F)

1000形は新製から25年を経過し、老朽化や他系列に比較して性能的な見劣りが目に付くようになってきました。ワイドドア車を除いた160両に対して、入念なリニューアルが計画されていましたが、その後の情勢の変化により対象とする車両が絞り込まれました。
リニューアル後も戸袋窓は存置されていますが、妻窓は廃止されました。また側窓は熱線吸収ガラスに交換されて、カーテンを廃止しました。室内の色調は森と風をイメージして変更され、化粧板や天井板などが交換されています。
制御装置はSiC-VVVFインバータ制御のMAP-198-15V267/MAP-198-15V279、主電動機は出力190kWのMB-5057-A、補助電源装置はIGBT-SIVのINV207-C0です。台車は新製当初と同じくFS534/FS034、集電装置はPT7113-B、冷房装置はCU195CA、列車情報管理システムTIOSを装備しています。
写真の1092Fは1992年11月に川崎重工で完成したものです。2022年2月に車体修理と機器更新を完了しました。1000形のリニューアルは本編成で完了し、次にリニューアルが行われるのは3000形となるとのことです。