2009/12/05

東京都交通局10-000形(10-280編成)

 写真の10-280編成は1997年にアルナ工機で製造された10-000系の8次車である。10-000形の試作車は1971年の製造であるから、何と四半世紀もの長きに渡り製造を継続したことになる。
 1997年には新たに製造する電車の主回路にはVVVFインバーター制御を用いるが一般的になっていたが、10-000形八次車はチョッパ制御を採用している。当時のATC装置が、VVVFインバーター制御に影響を受けるものだったので、既存車同様のチョッパ制御にせざるをえなかったそうである。
 車体のデザインは変更されており、フロントマスクは以前の車両とは明らかに異なる。また側面の凹凸が少なくなりスマートになっている。
 また10-000形8次車は、同年に製作された京都市営地下鉄10系の増備車とともに、チョッパ制御を採用した最後の新製車両である。