2009/12/03

埼京線103系

 東北・上越新幹線の赤羽ー大宮間が高架で建設されることにより、開業後発生するであろう騒音の地域住民に対する見返りとして、新幹線に平行する「通勤新線」をあわせて建設することなった。
 「通勤新線」の計画は、山手貨物線の旅客化、川越線の電化と車両基地建設を含めた総合計画に発展し、1985年3月に旧赤羽線区間を統合して川越ー池袋間が開業した。翌1986年3月には池袋ー新宿間を延長開業した。
 埼京線の開業当時に使用されたのは写真の103系である。山手線への205系電車新製投入によって捻出されたウグイス色の103系が川越電車区に転属してきた。
 皮肉なことに103系の発する騒音が新幹線以上にひどいもので、90年代初めには新製された205系電車により早々に淘汰されることになった。
【撮影:佐野次郎 1986年冬 撮影場所不明】