京成電鉄が3500形に続く標準型通勤電車として、1982年から89年にかけて54両を導入したのが3600形電車です。
車体は骨組みも含めてオールステンレス製となりました。側窓は一段下降式となり、天井も少し高くなったので、3500形よりも少し明るくなったといえそうです。今となっては実際に乗車すると経年もあり、少し古い電車だなという印象があります。
主回路は界磁チョッパ制御を採用し、電力回生ブレーキを使用可能にしています。主電動機は3500形に比較して40%パワーアップして140kwの容量となりました。台車はモーター付きがFS-513、モーターなしがFS-013形で、初代スカイライナー以来実績のある住友のS型ミンデン台車です。
写真の3668編成は1988年3月に東急車輛で完成したものです。その後8連化のために編成がバラされてしまいましたが、1999年2月にVVVF化の上4連で再起し、さらに同年8月に6連に増結され、3600形唯一の6連・VVVF車として活躍しています。