2010/09/09

豊橋鉄道3300形〈3302号〉

 豊橋の路面電車には、名古屋や岐阜のほかに金沢からやってきた電車も活躍していました。北陸鉄道金沢市内線2300形2両が豊橋鉄道3300形となりました。
 金沢の路面電車は、狭い道路に軌道が敷設され急曲線も多くあったので、車体が小型なのが特徴です。名古屋鉄道岐阜市内線に移った仲間もいましたが、これらの車体ももちろん小型でした。
 3300形は吊り掛け駆動ですが、間接制御を採用しています。弾性車輪を採用し、路面電車としては高性能で乗り心地も優れた電車であったと云われています。
 写真の3302号は、1961年3月に日本車輛で完成し、北陸鉄道金沢市内線で活躍しました。同線の廃止により1967年5月に豊橋鉄道で走り始めました。車体が小型過ぎて冷房化改造ができないため、2000年3月に廃車となっています。その後鉄道総合技術研究所に引き取られ新技術の実験に活用されています。
【撮影:佐野次郎 1992.10.9赤岩口】

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